CSRフラッシユ

太陽の恵みでおいしいお料理を

森の交流SHOWにソーラークッカー登場!!
ソーラークッカー装置の説明をする鳥居ヤス子さん

ソーラークッカー装置の説明をする鳥居ヤス子さん

ふんわり柔らかいポップコーンが

みるみる間にコーンが膨らんでいきます。ぱちっぱち。やがてコーンの弾ける音がしてきました。数分経つとコーンはさらに膨らみ、映画館などで目にするポップコーンに……一口頬張ると、まさにできたてのポップコーンです。ちょっとなつかしい味がしました。

ポップコーンは、7〜8分前に鳥居ヤス子さんが黒い鍋にトウモロコシの粒を入れて塩を一振りし、蓋をしただけ。アルミ製のパラボナ式クッカーが太陽の発する熱を集めて200度近い温度となり、その熱をコーンが吸収して瞬く間にポップコーンが調理されたのです。

お鍋に入った直後のコーン

お鍋に入った直後のコーン

ほらっ、こんなにふっくらしたポップコーンが

ほらっ、こんなにふっくらしたポップコーンが

2月末の日曜日午後。ここは国立オリンピック記念青少年総合センターの国際交流プラザ前。この日は雲ひとつない晴天で、まさにソーラークッキング日和でした。記者が会場に着くと、数人が実演の準備中で、通りすがりの家族連れや若者たち、子どもたちももの珍しそうに実演見学に参加しました。

若者たちも興味津々

若者たちも興味津々

この日の実演では、ポップコーンをはじめ、お芋やピザも調理されました。鳥居さんの得意料理には、おでんの煮込みやケーキもあるそうです。

「ソーラークッカーはじっくり煮込む料理にとても向いています。お芋は遠赤外線効果でほくっほくになります」

ほくっほくの焼き芋が完成

ほくっほくの焼き芋が完成

日本ソーラークッキング協会のホームページを拝見するとチーズケーキ、バナナマフィン、鮭の香味蒸しなどの手の込んだレシピ集も載っています。

●日本ソーラークッキング協会

http://www.geocities.jp/jscajp/


太陽熱料理歴30年のベテラン

鳥居ヤス子さんがソーラークッカーに出会ったのは約30年前。当時関わっていた有機農法の雑誌のライターとして、米国カリフォルニア大学で開催された国際会議の取材に出かけた折でした。

「面白いものがあると近づいたら箱形のソーラークッカーでした。日本の日照時間では無理かと思ってやってみると、ちゃんと料理ができました」

鳥居さんの自宅では、いまも年間200日ほど、ベランダに設置したソーラークッカーを使って朝食の支度に取りかかるとか。トーストなら3分、1リットルのお湯なら約30分。夕食のご飯1号を炊くのに30分、それぞれ1時間ほどで食事の準備ができると語ってくれました。

「ガスや電気の使用量はぐぐっと減りましたね」と鳥居さん。

実はソーラークッカーの最初の考案者は日本人で五藤斉三さんという方でした。わが国唯一の天体望遠鏡専門メーカーとして知られる(株)五藤光学研究所(五藤信隆社長、本社は府中市)の創業者です。

「五藤さんは薪もガスも電気も乏しかった戦後の日本で太陽光を使った“太陽熱飯炊き機”をつくったのですが、戦後の日本では未来のエネルギーとして原子力がもてはやされるようになり、いつしかソーラークッカーは忘れられてしまいました」と残念そうに語る鳥居さん。だが、いまも小学校の環境学習やボーイスカウトやガールスカウトのイベントに熱心に参加し、ソーラークッカーの威力を伝えようと張り切っています。


アフリカやインドなどで普及を

この日の実演で使ったソーラークッカーは、長野県の工房あまねがつくったソーラークッカー「きらぴかシリーズ」の小型タイプ「かるぴか」。折りたためば、小柄な女性でも持ち運びできるというものです。ちなみに「かるぴか」は総アルミ製で税・送料込みで一台42,000円です。鳥居さんによれば、2年ほどで元が取れるとのこと。

●工房あまね
http://amane-studio.jp/

かたわらには鳥居ヤス子さんが考案した市販のアルミ製のガス台シートを使ったパネル型のソーラークッカーも並んでいます。小学生などを対象にしたソーラークッカー教室で、工作代わりにつくることもあるそうです。

親子連れに簡単パネル式のソーラークッカーを説明する

親子連れに簡単パネル式のソーラークッカーを説明する

「インドやアフリカなどではソーラークッカーを利用しようという動きが始まっています。私も普及の呼びかけにケニアやタンザニアや南アフリカに行ってきました」

アフリカでは薪となる森林伐採が大地の砂漠化の大きな要因となっています。スイスやドイツのメーカーがソーラークッカーをつくり、熱心に売り込んでいるそうです。(2016年3月)

●国立オリンピック記念青少年総合センター

http://nyc.niye.go.jp/

●森の交流showの主催は
ソーラーエネルギージャパン

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/2623/html/ecocat.html


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