CSRフラッシュ

震災を乗り越えて未来へ

南三陸町ジュニア・リーダーと首都圏中高生たちが交流

チームの発表のあと、それぞれの参加団体からも地域で取り組む子供たちの交流会や防犯活動の紹介がありました。また、四谷ひろばの参加者からは、イベントを通じて集めた8万円を超える募金が南三陸町のジュニア・リーダーに贈られました。

子供に笑顔を地域に夢を――町の復興計画に協力
 
宮城県から参加した南三陸町のボランティアサークル「ぶらんこ」のジュニア・リーダーからは、今年1月からワールド・ビジョン・ジャパンとともに取り組んでいる、町の復興計画への提言活動が紹介されました。その中には、公民館を利用したカフェでの取り組みや子どもスマイルミュージカルの成功もありました。

「中高生でも町のためにできることがある」との思いから、6月30日には南三陸町の町長に提案書を提出するそうです。震災の苦しみにも関わらず笑顔を忘れない南三陸町の中高生たちに参加した誰もが勇気づけられる思いでした。

日本の若者も捨てた者ではない
交流イベントの後援団体の1つである社団法人全国子ども会連合会によれば、異年齢の集団による仲間活動は、子供たちが社会の一員として必要な知識、技能、態度を学ぶうえで重要であり、その核となるジュニア・リーダーの役割は年々重要になっているとのこと。

現在、全国子ども会連合会では、就学前3年の幼児から高校生(相当年齢)までを会員とし、中学生・高校生の指導者をジュニア・リーダーと位置づけ、全国に10万団体を数える単位子ども会の活動を続けています。

誰かのためにできることから始めよう

子供たちの発表を受け、主催団体であるワールド・ビジョン・ジャパンの片山信彦事務局長は、「私たちが大切にしている言葉に“Think globally, act locally”があります。大きな視野でもって、地域の中で行動していきましょう」と結びました。

ワールド・ビジョン・ジャパンの片山信彦事務局長

参加者を代表して南三陸町から来た佐藤瑶子さんが、「感謝の気持ちを忘れずに、全国の支援を受けてこれからも元気に活動したい」と語りました。

※この交流イベントは、 国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが主催して6月23日に行われたものです。主催団体の協力により当日の模様をまとめました。文責はCSRマガジン編集部にあります。


●特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
http://www.worldvision.jp/
国連経済社会理事会に公認・登録されたキリスト教精神に基づく国際NGO、ワールド・ビジョンを構成する日本の民間援助団体です。


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