国内企業最前線
こんな日本酒のボトルがあったら
アイ工務店の日本酒ボトルコンテストから“家族との団らんを彩るお酒”をテーマに日本酒のボトルデザインコンテストが行われ、応募総数202件からこのほど10人の入賞作品が発表されました。コンテストを主催した㈱アイ工務店(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:坂井 達也)では、応募総数202件×5,000円(1,010,000円)を後援した北國新聞社を通じて、能登復興に寄附しました。

伝統とモダンが融和した斬新なボトルデザインを
自由設計の木造住宅を手掛ける㈱アイ工務店は、わが国における芸術の発展および建設技術の発展を願い、2024年初頭より国内の大学・専門学校などに在学中の学生に呼び掛け、日本酒のボトルデザインを募集しました。
第一回の「日本酒ボトルデザインコンテストPresented byアイ工務店」は、昨年末に応募が締め切られ、このほど202件あった応募作品から10人の入賞作品が発表されました
コンテストの特別審査委員長は、加賀藩前田家のお庭焼として金沢で360年続く大樋焼の11代当主大樋長左衛門さんが担いました。

[大樋長左衛門さん]
茶道のための茶盌などを制作するほか、左官の技術を応用した絵画やインテリアデザイン、イタリア・ミラノサローネでの家具デザイン、日本酒のボトルやパッケージデザインなど伝統を継承しながら現代アーティストとして、活動は多岐にわたる。主な役職に文化庁長官アドバイザリーメンバー、国立博物館工芸館有識者会議議員、ロチェスタ-工科大学客員教授、金沢大学客員教授、また日本ソムリエ協会からは名譽ソムリエ称号を受けている。作品は、イギリス・大英博物館、米国デトロイト美術館をはじめとして世界各国に所蔵。2022年、ハンガリー国騎士十字功労勲章・ハンガリー国家勲章を叙勲。2023年、天皇皇后両陛下の拝謁を仰ぐ恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。先般、これまでの日本文化の海外普及が認められ外務大臣表彰を受けている。
なお、最優秀賞受賞者のデザイン画は、大樋氏によって実際に日本酒ボトルとして手掛けられる予定です。
能登半島復興義援金を寄託
アイ工務店は、「日本酒ボトルデザインコンテストPresentedbyアイ工務店」への応募総数202件×5,000円の1,010,000円を、1月31日(金)に北國新聞社を通じて能登復興に寄附しました。 寄附に立ち会ったアイ工務店の居石靖広執行役員は、「微力ながら復興の力になりたい」とコメント。今後も全国の皆さまに寄り添い、愛される企業をめざして、さらなる事業展開に取り組んでいきたいと語りました。

「日本酒ボトルデザインコンテストPresented byアイ工務店」 の入賞者
■ボトルデザインアワード 大樋賞(最優秀賞)2025 【受賞者1名】
東京藝術大学大学院 美術研究科デザイン専攻 音舞里(福島 音舞里)さん

制作者のコメント
アイ工務店のロゴが表現されたボトルの形状にヒントを得て、日本のシンボルである富士山をモチーフに制作しました。
富士山の麓には、四季折々の草花が色鮮やかに咲き誇り、小鳥やトンボ、生涯パートナーや家族と暮らすとされる鶴が空を舞っています。浮世絵風の手描きの柔らかいイラストで、ボトルー周をぐるりと華やかに仕立て、みんなでテーブルを囲んだ際も、360度どこから見ても楽しみながら鑑賞できます。
春夏秋冬、どの季節においても、この日本酒ボトルがより一層特別な家族団らんを彩ます。
大樋長左衛門さんのコメント
富士山という日本を象徴する山をモチーフにしたアイデアが非常に素晴らしいと感じました。さらに、富士山頂の雪の部分まで丁寧に描き込まれており、その細やかな表現力も評価ポイントです。 また、江戸時代から伝わる浮世絵を思わせる色使いと現代的なデザインがボトルと調和し、ユニークで魅力的な仕上がりになる可能性を感じます。日本の伝統的なデザインと現代的な視点を巧みに取り入れた、とても優れた作品だと思います。
■アイ工務店賞(優秀賞)2025 【受賞者 2名】
京都女子大学 東田 彩花さん

制作者のコメント
青海波には、「平穏な生活が続いていくように」という意味があり、このお酒を囲む家族が未来永劫平穏であってほしいという願いを込めました。
大樋長左衛門さんのコメント
青海波は、日本の伝統的なデザインですが、その中でも色使いや構図の取り方に工夫が見られ、幾何学的な要素を上手に取り入れている点が印象的でした。
京都美術工芸大学 小野寺 芽衣さん

制作者のコメント
ボトルの色を紺青色にしたのは、家の外を表していて、家に帰ったときの落ち着く雰囲気とそれぞれの家庭の笑い声や家族の温かさをオレンジ色で表しています。
大樋長左衛門さんのコメント
アイ工務店のコーポレートカラーをメインに2色で構成することで、シンプルながらも高い表現力を実現しています。日本画で使われる色を巧みに組み合わせることで、伝統的なイメージを感じさせる点も印象的です。
■入賞2025 【受賞者】7名
金沢学院大学 石政 璃玖さん
桑沢デザイン研究所 納谷 茜さん
桑沢デザイン研究所 納谷 茜さん
星槎道都大学 上田 明奏羽さん
多摩美術大学 岡田 紗弥さん
琉球大学 梯 駿輝さん
大阪デザイナーアカデミー 井上 優那さん
●入賞者 結果発表ページはこちら:
https://ai-koumuten.info/bottledesigncontest/
●株式会社アイ工務店
大阪市中央区心斎橋筋1-9-17 エトワール心斎橋9F
HP:https://www.ai-koumuten.co.jp/
2011年1月、兵庫県姫路市に第一号のモデルハウスをオープン。以来、大阪、兵庫をはじめ、44都道府県272カ所に住宅展示場(アイスタジオ含む)を拡大し、延べ2.6万件を超えるお客様を獲得しています。 創業以来、お客様のご要望に応えるだけでなく、「自分が住むなら・・・」という思いを込めて提案を続けています。
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