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CSRフラッシュ
「持続可能な地域をつくる 日本の環境首都コンテスト」勉強会 レポート

あなたの住む町は参加していますか

環境首都コンテスト 応募始まる

「環境首都」という言葉をご存知ですか。1980年代後半のドイツで環境NGO「ドイツ環境支援」が自治体の環境施策を後押しするために始めた「環境首都コンテスト」に起源があります。1992年にこのコンテストで「環境首都」に選ばれたドイツ南西部の都市フランブルクは、交通、農林業、河川、廃棄物などの項目で最高点を得ました。
その後、フランブルクは「環境首都」のシンボルとして、太陽エネルギー関連の研究機関や企業が集まり、都市ブランディングでも成功を収めています。


第9回目を迎えたわが国の「環境首都コンテスト」

環境先進国ドイツでの広がりを受け、わが国でも環境NGOと自治体とのパートナーシップのもと、2001年から「日本の環境首都コンテスト」がスタートしました。しかし、第8回目を迎えた2008年は全国1800市区町村のうち、67自治体の参加にすぎません。実際は75程度の自治体から申し込みがあったものの、およそ200ページに及ぶ調査票におそれをなしたのか、途中で回答提出をあきらめた自治体もあります。

環境首都コンテストを支援する13のNGOからなる「環境首都コンテスト全国ネットワーク(以下、全国ネットワーク)」では、「参加した自治体にはコンテストの結果とともに先進事例集が送られ、他自治体との比較などにより環境行政を客観的に把握できるメリットがある」と語っています。


採点集計などに向けてボランティアを募集

第9回の「日本の環境首都コンテスト」の応募は8月10日から開始、11月16日に回答が締め切られる予定。全国ネットワークでは、2010年3月の結果発表に向けて総勢50人が2カ月をかけて回答を採点・集計します。これらの採点・集計も膨大な作業を要するため、全国ネットワークではボランティアの募集を行うとともに、勉強会を始めています。


8月20日に開催された勉強会では、昨年のコンテストで全国9位となった東京都板橋区の取り組み事例などが発表され、参加した約20名のボランティアとの間で活発な質疑応答がありました。