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eco検定を通じて全国に広がる草の根エコユニット [前半]
個人から地域へ―――環境活動を実践する仙台エコピープル協会
仙台エコピープル協会



仙台エコピープル協会の皆さん
(前列左から) 又城 隆さん、小松 敏明さん、今井 宏信 会長、
金沢 徹 副会長、
(後列左から) 本田 勇さん、丸山 明さん


「eco検定」合格者によるネットワークが広がっています。地域によって活動形態もさまざま。
前半は、全国で最初に個人で活動を立ち上げた仙台エコピープル協会をご紹介します。



仙台エコピープル協会とは?

Q:仙台エコピープル協会設立のきっかけを教えてください。
今井 「eco検定」を受験される方は、仕事で環境問題や省エネルギー普及に携わるなど、日頃から環境意識が高い方が多いと思います。私自身も環境コンサルタントとして「eco」という響きに反応して2006年の第1回eco検定を受検しました。しかし合格し、いざ環境活動を始めようと思っても、個人では限界があります。持続可能な社会のために何らかの活動をするには、やはり仲間が必要です。情報を交換し、協力し合うことで、さらに自分達の知識を深め、地域にも環境意識を広める事ができるからです。
そこで、仕事や個人的なつながりから地域のeco検定合格者(エコピープル)8人が集まり、2007年7月に結成したのが仙台エコピープル協会です。完全に個人による自発的な活動ですので、現在も合格者の名簿など個人情報を入手することはできません。メンバー集めには苦労していますが、今では会員15名、気象予報士やスポーツボランティアもいらっしゃいます。

Q:主にどのような活動をされているのですか?
今井 また年2回のeco検定の直前には、当協会独自の「eco検定 受験対策セミナー」も実施しています。セミナー受講をきっかけに会員になられた方もいらっしゃいますよ。



東京商工会議所による第1回エコユニットアワード 特別賞を受賞。上位入賞者を上場企業が占める中で “企業母体に頼らない「エコピープル」有志によるボランティア的かつ自主性の高い活動”と“先駆的かつ他の地域への波及性のある環境活動”が評価された


Q:先ほど「エコ研修会」で、会員の方が発表される勉強会の内容が専門的で驚きました。
今井 隔月の定例会では、会員が持ち回りで自主的な環境活動や考え方を発表する場を設けています。各自の得意分野を活かし、例えば環境関連資材の会社を経営する会員は、次世代の住宅用断熱塗料や窓ガラス用の省エネフィルムの紹介をしたり、環境技術や化学に詳しい会員は、温室効果ガスについて解説を行ったり、と会員相互の情報交換と研鑽を兼ねて、順番で発表を行っています。大事なのは、発表して終わりではなく、いかに実践に移していくかということだと思います。