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Q:スタートから10年の区切りを終え、今年のテーマ「問い直せ!日本の力〜ソーシャルパワー元年〜」はこれからのエコプロダクツ展を見据えたものと伺っています。
成澤 エコ製品の紹介をメインにスタートした1999年から、温暖化防止「もうできる!CO2マイナス50%のエコライフ」を掲げた昨年までの10年間、エコプロダクツ展は社会に“環境”を啓蒙する目的に一定の成果を挙げることが出来たと自負しています。

一方、お話したように企業の意識も含めて社会はさらに変化しています。社会起業家という新しい概念も生まれるなど、環境を含む様々な問題意識を持ち“社会を良くしたい”と考える団体・個人の活動が多様に広がっています。未来に向けて、皆が智恵を出し合って社会を変える一歩を踏み出しましょう、企業はもちろん様々な団体・個人を“つなぐ”出会いの場をエコプロダクツ展が創りだしていきたい、そんな気持ちをこめて「問い直せ!日本の力〜ソーシャルパワー元年〜」というテーマを掲げています。

今年のエコプロダクツ展は全1,735小間!
来年にCOP10を控えて生物多様性を分かり易く説明する「生物多様性ゾーン」やエコカー乗車体験、話題のLED照明など、“日本最大級”の名のとおり、環境にかかわるあらゆる展示を見ることができる。

オンラインガイドブックはコチラ↓
http://eco-pro.com/eco2009/guidebook/index.html

達人がナビゲートする会場内エコツアー
「どこから回ったらよいか分からない」人には、エコ入門編、エネルギーや環境ビジネスなど全6テーマでエコ達人がナビゲートする会場内エコツアーがお勧め。 (参加費無料、1コース約50分)

詳しくはコチラ↓
http://eco-pro.com/eco2009/highlights/tour/index.html

Q:環境・社会のために何かをしたい人にヒントとなる参加型の展示も多いようですね。
成澤 一例ですが、初めての試みとなる「Enjoy! ソーシャル join〜いいことLife、つながるHappy〜」という展示では、その商品を買うことで発展途上国の支援や自然保護に貢献できるエシカルな商品の紹介や、開発途上国の子どもたちに本を贈る「ルーム・トゥ・リード(Room to Read)」(注)など、個人の方が気楽に環境・社会に貢献できる活動や仕組みを集めてご紹介します。

(注)「ルーム・トゥ・リード(Room to Read本を読む部屋=本を読む余裕)」
元マイクロソフト社マーケティング・ディレクターの社会起業家ジョン・ウッド氏が設立したNGOで、アジアやアフリカの開発途上国の子どもたちのために図書館の建設や本の寄贈を行う。

また「新しい農的資源の活用コーナー」は地域や農業を支援する学生農的ネットワーク団体の活動を中心にご紹介しながら、実際に都内近郊で農業を体験したい方は“自分の住む近くで農業体験ができる場所”を一覧できる展示となっています。その場で参加申し込みをすることもできますし、実際に作られた野菜や米も販売しています。

このように、単に出展者側が自分たちを知っていただくだけでなく来場者との新しい“横のつながり”を作る、“自分の身の回りの生活や社会を良くしたい”人が一歩踏み込んでアクションを起こすための仕組みをご紹介する展示は今後も増えていくと思います。

(2009年11月取材)


会場:東京ビッグサイト
[東展示場 1〜6ホール]
10:00〜18:00 (最終日は17:00まで)
入場無料
主催:(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社

詳しくはコチラ↓
http://eco-pro.com/eco2009/index.html

会場案内図はコチラ↑