Bコース 「ミクロの世界をのぞいてみよう」
私たちの身の回りには、普段は目に見えないけど私たちの環境に深くかかわっている小さなものがたくさんあります。みんなで顕微鏡をつくってミクロの世界をのぞいてみましょう。
顕微鏡の歴史
- 顕微鏡は約400年前にオランダ人親子が発明
- 17世紀後半になってイギリス人のロバート・フックやオランダ人のレーベンフックが顕微鏡で細胞や微生物、細菌などを観察しました
- 19世紀になってドイツ人が高倍率の顕微鏡を作成し、今日の顕微鏡の基礎を築きました
- 顕微鏡には、2つの凸(とつ)レンズを組み合わせ、小さいものを拡大してみる「光学顕微鏡」と光を使わない代わりに電子の流れ(電子ビーム)を見たいものにあてて観察する「電子顕微鏡」があります
顕微鏡をつくってみよう!
レーベンフックがつくった顕微鏡の仕組みを使って、
簡単な顕微鏡をつくってみよう |
○用意するもの
・ペットボトル:透明のもの(色付きはダメ)
・直径2mm程度のガラスビーズ玉
・千枚とおし、カッターナイフ
・はさみ、セロハンテープ |
1. 接眼レンズを作る |
①ペットボトルのフタの中央に 内側から2~2.5mmの穴を 千枚とおしであける |
②あけた穴にフタの内側から ガラス玉を入れ、 落ちないようにセロハンテープで止めます |
2. プレパラート台づくり
プレパラートは、顕微鏡観察のためにつくる標本のこと。 ペットボトルにカッターナイフで切り込みを入れてつくります |
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3. プレパラートづくり
ペットボトルの残りの平らな箇所を幅15mm×長さ20mm程度に切り取ります角は切り落としてペットボトルの口径に合うよう調整します |
4. サンプルとして「タマネギの薄皮」「ムラサキツユクサの葉の 裏の皮を薄くはいだもの」 「オオカナダモの葉」などを用意。 サンプルをプレパラートに乗せ、 上からセロハンテープを貼り、 ペットボトルの口に固定します |
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電子顕微鏡で見てみよう!
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あなたが着ている洋服の繊維、虫、砂などを顕微鏡の倍率を変えてのぞいてみよう。
倍率によっていろいろな形が現われるよ。
100倍から1000倍、そして5000倍になると形が全く想像できないくらい変化します。
参加した子どもたちは、 グロテスクな虫の形に驚いたり、 感動したりしていました。 |

[夏休みこども実験室」を終えて

修了証書授与式
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2つのコースが終わり、修了式に集まった子どもたちは、「不思議な体験がたくさんできた」「難しいところもあったけど、分かって楽しい」などの感想を述べてくれました。
環境調査研修所では、この日の公開に備え、教官と事務員が2つのチームに分かれ、準備を進めてきました。
「子どもたちの純粋な好奇心に出会えて新鮮な気分になれた」と一人の教官が語ってくれました。

環境省環境調査研修所
http://www.neti.env.go.jp/
環境行政を推進するため、国、地方自治体において環境行政を担当する職員等の能力開発、資質の向上を図るために設けられた研修機関。1971年に環境省の前身である環境庁が設置された直後から研修が始まり、1974年に現在の所沢市の庁舎が竣工した。国際研修棟、実習棟や宿泊棟を持ち、全国から毎年2,000名程度の研修生を受け入れる。 |