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CSRフラッシュ
2010東京国際包装展
日本パッケージングコンテストに見る最新包装事情

10月5日(火)〜8日(金)の4日間、東京ビッグサイトで2010東京国際包装展が開催された。わが国の包装力が集結するこのイベントには、今年も内外から500社を超える出展者が参加。機能や美を重視したパッケージデザインに加えて、ユニバーサルデザイン、エコパッケージ、安全・安心パッケージなどのテーマが際立った。特設会場で行われた「日本パッケージングコンテスト」の優秀作品から最近の流れを追ってみたい。

JAPAN STAR賞


経済産業大臣賞「ヒネルキャップ」
キューピー(株)、東罐工業(株)

全く新しいタイプの中栓で、キャップに右回してカチッと音がしたら開栓する。高齢者などの弱い力でも簡単に開封でき、開封後プルリングのようなゴミも出ないうえ、注ぎ口に指を入れる必要もない。衛生的で、目の不自由な方にも安心して使えるドレッシングだ。


経済産業省産業技術環境局長賞「VAIO Wの環境負荷を減らす取り組み」
ソニー(株)

PC本体と付属品を、パッケージ機能をもたせたPCケース内に入れて輸送・販売する。従来の段ボールクッションと付属箱がWで不要となり、廃棄する包装部材も最小限ですむ。


経済産業省製造産業局長賞「アタックNeo」
花王(株)

独自のウルトラ濃縮技術を活かし、従来品と同じ回数使える、コンパクトでスリムなボトル形状を実現した。手の小さい方や濡れた手でも安心して軽量できる。「重い」「かさばる」といった従来の液体洗剤の不便さを解消し、容器樹脂量とCO2排出量の大幅削減に成功した。


日本商工会議所会頭賞「カートン捺印部カード化対応」
キャセイ薬品工業(株)

医薬品の管理に必要な品名、・使用期限・製造番号・バーコードなどの情報をパッケージに印刷するとともに、カード状に切り取れるようにした。在庫管理の利便性を大きく向上させた。


日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長賞「精密機械輸送用折りたたみ式循環箱」
山九(株)、JPサンキュウグローバルロジスティクス(株)、スターウェイ(株)

100キログラム前後の精密機械を輸送するため圧縮板紙製の折りたたみ式循環箱。一人作業で組立、梱包ができ、かつ混載貨物輸送に耐えられる強度を有する。返送の際はコンパクトなサイズになるため輸送コストの低減が図れる。