1997年に米国ボストンを拠点とするNPO団体CERES (Coalition for Environmentally Responsible Economies:環境に責任を持つ経済連合)による“Global Reporting Initiative(世界共通レポートへの取組み)”プロジェクトが、1999年にUNEP (United Nations Environment Programme:国連環境計画)と連携し、現在に至る。
GRIの報告枠組みは世界各国のステ−クホルダー(産業界、投資家コミュニティ、労働組合、市民団体、会計関係者、学術界その他)との意見交換を通じて策定され、2000年にGRIとして最初の「サステナビリティ報告ガイドライン」を発行、2006年には通称“G3”として知られるthe third generation of GRI Guidelines (第3期ガイドライン)を発行した。2008年現在で世界55ヶ国に507組織のステークホルダーとの連携のもと、サステナビリティ レポーティングに関する様々な提案や世界的な会議を運営している。
GRIでは、サステナビリティ報告を「どのように報告するか?:原則とガイダンス/プロトコル(ルール)」「何を報告するか?:標準開示、業種別補足文書」の2つの枠組みから構成されるとしている。
「サステナビリティ報告ガイドライン」では、報告原則、報告ガイダンス、標準開示(含む、パフォーマンス指標)から構成されている。三つの側面(トリプル・ボトムライン)を提唱し、パフォーマンス指標として「経済」「環境」「社会(労働慣行、人権、社会、製品責任指標)」の各指標を提示している。