「サステナビリティ報告ガイドライン(Version 3.0)」では、「重要性（マテリアリティ:Materiality）として、「報告書中の情報は、組織の重要な経済的、環境的および社会的影響を反映するテーマおよび指標、あるいはステークホルダーの評価および意思決定に実質的な影響を及ぼすであろうテーマおよび指標を網羅すべきである。」と定義している。またＧ3の 和訳暫定版には「報告書では、最も重要なテーマに関するパフォーマンスの情報を強調すべきである。その他の該当するテーマも盛り込むべきであるが、報告書 での扱いを小さめにする必要がある。テーマの相対的な優先順位を決定したプロセスの説明を行うのが望ましい」と記載されている。
日本企業のCSR報告書を含む世界各国のサステナビリティ報告書は、膨大な情報量と頁数の増加によって、結果的に読者に情報が伝わりにくいというジレンマを抱えており、2009年現在、日本企業のCSR報告書においても「重要性（マテリアリティ）」をキーワードに、情報の選択と集中によりメッセージ性を高めることが重要テーマとなっている。
