地域の大学を活用せよ。人財育成・定着に向けて
各都道府県には県立大学があります。
その県立大学の学生のうち、○%が県内出身者で、○%が県外出身者かご存知ですか。さらにはそのうちの○%が県内に就職するのか。通常は8割の生徒が県外から来て、県内組は2割程度です。
いざ、就職となると県外組はおろか、県内組の1割も地元に就職していません。
ということは県民の税金を使って勉強していただいたのに、ほとんどが地元を素通りしているといわけです。
それを不思議がらず、この町の人口が減るという話をしているのはおかしいですよね。まず、いかに人財を育てるか、そして定着させるかの対策が必要なのです。
高校の先生への評価は、あの有名な大学に何人の生徒を入れたかで決まります。
その先生が、同じ県内の近くの大学にどのような優秀な先生がいるのか知りません。実は、高校の先生も県内出身者が6割、県外出身者が4割です。
自分たちの町のことはほとんど知りません。
どんな企業があって、どんな人たちが汗を流して、どんな物をつくっているのか知りません。これでは子供たちに教えられるはずがないでしょう。
高校の3年間で自分たちの地域のことを知るには、生徒だけでなく、お父さん・お母さんだけでなく、先生が一緒になって地域を知る機会をつくる必要があります。
自分たちが住む地域を知ろう
高校を卒業して地域の企業に就職するという道があってもよいと私は思っています。 4年経ち、さらに4年経って、しっかり企業で頑張れば、地域の大学の大学院に行くという資格や選択肢が生まれるようにするのです。
修士課程にいけるのだと分かれば、自分たちの住む町(地域)をしっかり支える子供たちも出てきます。そういう仕組みが大事なのです。
有名な大学に何人の生徒を入れたかという評価以外に、地元の大学や企業に人材を入れて、そこで地域のリーダーや企業のリーダーを育てるという選択肢があってもよいと思います。
みなさんは、いつか誰かがやってくれると思っているかもしれませんが、誰かではなくて自分たちがやらなければならない時期に来ています。

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