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今年も看護、科学、貧困問題と多彩な専門分野で活躍する女性を表彰
未来を切り拓く人々を応援する、エイボン女性年度賞
エイボン・プロダクツ株式会社 代表取締役社長 テレンス・ムアヘッド氏 /> エイボン女性年度大賞受賞 村松静子さん



2009年11月19日(木)、2009年エイボン女性年度賞授賞式が東京で開催された。エイボン・プロダクツ株式会社による同賞は1979年からスタート、第1回大賞受賞者の市川房江さんから、毎年、先駆的な活動で社会に功績のある女性を表彰してきた。日本エイボンが40周年の節目を迎える今年、テレンス・ムアヘッド代表取締役社長と、エイボン女性年度大賞を受賞した村松静子さんにお話を伺った。


“スタートはたった一つの夢から始まります”

エイボン・プロダクツ株式会社 代表取締役社長 テレンス・ムアヘッド氏

Q:エイボンのthe company for women (女性のための会社)は、創業からの精神と伺っています。
ムアヘッド エイボンは、1886年にニューヨークで小さな香水会社として誕生しました。また世界で初めて女性だけの営業部隊を立ち上げた会社としても知られています。 創業者デビッド・H・マコーネルはビジネスでの3つの夢として、高品質な製品、最高のサービス、そして女性に自己実現の機会を提供することを掲げ、エイボンレディ 第一号となったアルビー夫人との出会いから、夢の実現に踏み出しました。
“収入の機会を提供”するという具体的な方法で、女性の自己実現を支援したのです。以来、エイボンの夢とビジョンは「女性の夢の実現を応援すること」であり、エイボン女性年度賞もその精神に沿ったものです。

Q:エイボン女性年度賞も31回目を迎えました。
ムアヘッド 今年の大賞を受賞した村松静子さんは在宅看護のパイオニアとして、患者やその家族の声に耳を傾け、在宅看護を事業として社会に提案しました。女性賞の三浦道子さんは開発した回路設計用トランジスタ・モデルが半導体分野で日本発の国際標準を取得するという快挙を成し遂げました。同じく阿部彩さんは、日本の子どもの貧困を緻密なデータ収集によって社会に警鐘を鳴らしました。いずれも素晴らしい活動だと思います。

エイボン女性大賞
村松静子さん (前列写真中央)

在宅看護研究センターLLP(有限責任事業組合)代表、日本在宅看護システム有限会社・看護コンサルタント(株)代表取締役

エイボン女賞
三浦道子さん(前列左)

広島大学大学院教授、広島大学HiSIM研究センター長

エイボン女賞
阿部彩さん(前列右)

国立社会保障・人口問題研究所 国際関係部第2室長

エイボン女性年度賞の特徴の一つが“指名寄付団体”制度。受賞者の活動分野を応援するため、受賞者への賞金(大賞100万円、女性賞各50万円)と同額を受賞者が指名する団体へも寄付している。