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途上国の子供たちに学校給食を!

横浜で「WFPウォーク・ザ・ワールド」が開催

5月18日(日)、横浜市で国連WFPがチャリティーウォーク「WFPウォーク・ザ・ワールド」を開催しました。昨年を上回る3,879人(うち小学生316人)の参加者たちは10㎞と5㎞に分かれて横浜市内でのウォーキングを楽しみました。

臨港パークに集まった参加者たち  (c)JAWFP

この日の横浜は好天にも恵まれ、スタート地となった横浜みなとみらい地区の臨港パークには、朝9時過ぎから続々と参加者たちが集いました。参加者は、募金を含む一般2,000円(前売り1,500円)、小学生800円(前売り500円)の参加費を払って入場しました。

9時半から開会式が行われ、呼びかけ人の一人である寺川綾さん(ロンドン五輪女子100m背泳ぎ銅メダリスト)が「競泳選手として世界各地で大会を体験してきました。世界にはさまざまな環境でスポーツを頑張っている人たちがいます。これからはスポーツの素晴らしさを広げるとともに、困難に立ち向かう人を応援していきます」と語りました。

さあ、スタート地点に(中央の白いTシャツ姿4名の一番左が寺川綾さん) (c)JAWFP

参加者たちはご夫婦連れや小さなお子さんを連れた家族連れも多く、赤レンガ倉庫や山下公園、港の見える丘公園といった横浜のランドマークをゆっくり廻りました。

横浜のコースを歩く参加者たち (c)JAWFP

いま、世界では3億5,000万人以上もの飢えた子どもたちがいます。空腹のままで学校に通う子供が6,600万人、学校に通えない子供も7,200万人もいます。

国連WFP協会は、国連の食糧支援機関であるWFP国連世界食糧計画を支援する認定NPO法人で、『学校給食プログラム』への支援を強化するために推進する「レッドカップキャンペーン」の一環として今回のイベントを開催しました。

国連WFPは、毎年およそ60カ国、2,000万人以上の子どもたちに給食を届けています。今年の寄付金総額は3,626,200円となりました。およそ12万人の子どもたちに栄養たっぷりの強食を届けられる金額です。


南スーダンで飢餓状況悪化の調査結果

国連WFPが支援を拡大

紛争が続く南スーダンでは食糧事情が悪化し続け、壊滅的な飢餓に向かっている、との結果をまとめた新しい調査結果が発表されました。これを受け、国連WFPは支援規模を拡大し、今年、320万人に緊急食糧支援をする計画です。

最新の総合的食料安全保障レベル分類 (Integrated Food Security Phase Classification, 略称IPC)分析の暫定結果によると、紛争で人々が孤立している地域、特に約75%の人々が深刻な飢餓状態にあるユニティ州の複数の郡で、食糧事情が危険水準に達していることが分かりました。

「今ならまだ壊滅的な飢餓を防ぐことができます。しかし、そのためには、手遅れになる前に、飢餓に苦しむ何万人もの人々に人道機関が支援できる環境が必要です」 とマイク・サケット国連WFP南スーダン事務所長代行が述べました。「人々の命の綱である支援物資の輸送を阻む、戦闘などをなくしていくことが不可欠です」

WFP南スーダンのユニティ州で食糧配給を受け取る家族。国連WFPはここで紛争により孤立した2万5,000人以上の人々を支援するため、空輸を行いました。 ©WFP

IPC分析は、国連食糧農業機関(FAO)や国連WFP、セーブ・ザ・チルドレンなど支援・開発機関の食糧事情・人道状況の評価分析専門家たちが南スーダン政府の技術専門家と共同で行ったものです。

分析結果は、1月に食糧事情担当チームが予測していた、「南スーダン人口の約3分の1近くにあたる370万人以上に人道支援が必要な切迫した状況になる」との懸念が現実となったことを示しています。特に状況が切迫しているのは、戦闘が行われているジョングレイ州、ユニティ州、上ナイル州です。

サケット国連WFP南スーダン事務所長代行は、「国連WFPや連携している人道支援機関は、紛争の被害が最も大きい地域で壊滅的な飢餓が起きないよう、緊急食糧支援に全力を尽くしています。国連WFPはこれまで、125カ所で紛争被害者70万人に食糧支援を行ってきました。しかし、治安が悪いため、何万人もの人々が支援を必要としている深刻な状況の地域への物資輸送ができなかったり、限られてしまっていたりします」と述べました。

紛争が起きたことで、人々が作物を育て、収穫することができなくなってしまっています。国連WFPは年末までに少なくとも320万人に食糧支援をする計画で、現在、ドナーからのさらなる支援を必要としています。支援の必要性が増したことにより、国連WFPは現在、2億6100万米ドルの資金不足に陥っており、紛争被害者の増加に対応するため、資金需要を見直しています。

○お問い合わせ先:国連WFP

http://ja.wfp.org/

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