Coffee Break(コーヒーブレイレク)

乾通りの紅葉、見てきました。

皇居内を南北に走る「乾通り」750メートルが、12月3日から7日までの5日間だけ開放されました。江戸城も皇居も遠くから見るものとばかり思っていた本誌記者が、ミーハーにも初日に並んで紅葉を撮影してきました。

色づいたイロハモミジ

色づいたイロハモミジ

桜田門に着いたのは午前9時半。皇居外苑広場に出るとすでに大きな行列が広場をぐるりと周るように丸の内から坂下門(写真①)まで続いていました。

赤や黄色の旗を持っているのは旅行会社の添乗員さん。かなり遠方からも大勢の人が参加しているようです。二重橋の横まで来ると、バックなどをもった者は右側に並ぶように指示されました。坂下門に近づくとバックの中とボディのチェックがありました。

この日は10時の開門予定でしたが、大勢が並んだので9時半には開門。記者も10時過ぎには坂下門に入りました。門をくぐると(写真②)左手に宮内庁。右手奥に現存する3つの櫓の中では最も優美といわれる富士見櫓(写真③)が。明暦の大火で焼けた天守閣にかわって天守の役割も果たしたとされる江戸城の遺構です。

大きな行列が広場をぐるりと

坂下門をくぐり本丸方向を見る

燃えるようなモミジの向こうに富士見櫓が

坂下門から乾門に抜ける「乾通り」には59本のモミジ類(写真④⑤⑥⑧)が植えられています。モミジはいまが紅葉の真っ盛りでした。初日は晴天にも恵まれ、5万7千人が詰めかけました。乾通りの一般公開は、天皇陛下の傘寿(傘の字が八十に見えることから80歳を指す)を記念して行われたもので、桜を愛でる春の公開では5日間で38万人が訪れました。(2014年12月)

④ 乾通りには59本のモミジの樹が

目を引いたトウカエデの巨木

赤色、黄色、緑色が絶妙なバランスで

太田道灌が掘ったといわれる道灌濠

立ち止まることもかなわず、乾門が見えてきた

本丸に入る北詰端門から見ると乾門に向かう行列が

本丸では十月桜が満開


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