CSRフラッシュ

思い出いっぱいの校舎に、絵を描き、記録に残す。

ぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンが進める「校舎の思い出プロジェクト」
校舎に絵を描く江戸川区立第三松江小学校の児童たち

校舎に絵を描く江戸川区立第三松江小学校の児童たち

老朽化により解体される校舎に、児童たちが思い思いの絵を描き、それをカメラで記録に残す「校舎の思い出プロジェクト」が、校舎とのお別れ会が行われた東京と埼玉の小学校2校で行われた。このイベントはぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンが合同でサポートしたもの。2社の本業を連携させたユニークな社会貢献活動といえよう。

校舎をキャンパスに、思い出を残そう!

校舎に足を踏み入れると、「わっ」という歓声が響いてきた。この日、記者が訪れた江戸川区立第三松江小学校では、1年生から6年生までの全校児童569名が参加して、校舎に絵を描き、それをカメラ班が記録に残す「校舎の思い出プロジェクト」が始まっていた。

校舎は鉄筋コンクリート造りの4階建て。低学年は1〜2階、高学年は3〜4階に教室を構えており、学級ごとに持ち場を決めて、児童たちが持ち寄って考えた絵柄を廊下や窓辺の壁に次ぎ次ぎと描いていく。

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廊下の壁などに思い思いの絵を描く

廊下の壁などに思い思いの絵を描く


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この日使った画材は、ぺんてるが用意したペイントマーカーとアクリルガッシュ(アクリル樹脂を固着材に用いた絵具)。普段使っているクレヨンとは異なるものの、生徒たちは違和感もなく、思い思いの絵をどんどん形にしていく。すさまじいスピードだ。どの子もハツラツとしている。完成した絵は、キヤノンのカメラを持ったカメラ班が押さえていく。

よくよく絵を見ると、ところどころに「わすれないよ三松小」「ありがとう三松小」などの言葉が書かれている。だれもがお世話になった校舎への感謝を忘れていないようだ。

この日のイベントでは、ぺんてるが画材を提供し、キヤノンマーケティングジャパンがカメラを貸し出した。

この日のイベントでは、ぺんてるが画材を提供し、キヤノンマーケティングジャパンがカメラを貸し出した。

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古い校舎に意義あるお別れを!

第二次ベビーブームを迎えた昭和40年代後半から50年代にかけて各地で児童数が急増し、新しい小学校が次々と建設された。現在これらの校舎は老朽化が進み、あちこちで改修や改築が計画されている。

校舎の建て替えは、通い慣れた校舎にお別れするだけでなく、思い出が詰まった学校生活に一区切りつける意味を持っている。

ぺんてる株式会社(代表取締役社長:和田 優)とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘)は、こうした小学生たちの校舎での思い出づくりをサポートするため、2014年に豊島区立池袋第三小学校で初の「校舎の思い出プロジェクト」をスタートした。学年末のこの3月に江戸川区立第三松江小学校と川口市立前川小学校の2校でイベント開催に至ったもの。

江戸川区立第三松江小学校の北山元久校長に聞くと、「44年もお世話になった校舎には生徒一人ひとりの成長の思い出が詰まっています。このイベントの話は前々から聞いており、なんとか実現させたいと考えてきました。やってよかったと思っています」と語る。

北山元久校長

北山元久校長

教職員のまとめ役となった3年1組担任の森賢一郎先生は、「当校はもともと図工に力を入れてきました。校舎への思いを確かめあう場にできれば、生徒たちに残るものも違うと思います」と言う。

森賢一郎先生

森賢一郎先生

ぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンでは、両社のホームページ上で「校舎の思い出プロジェクト」のコンテンツを公開し、今後もプロジェクトのサポートを希望する小学校への展開を進めたいとしている。

「校舎の思い出プロジェクト」の舞台となった江戸川区立第三松江小学校。校舎の外には普段から児童たちの絵が飾られている。

「校舎の思い出プロジェクト」の舞台となった江戸川区立第三松江小学校。校舎の外には普段から児童たちの絵が飾られている。

「校舎の思い出プロジェクト」サイト

ぺんてる http://www.pentel-kousha-omoide.jp


キヤノンマーケティングジャパンhttp://canon.jp/kousha-p

ぺんてるキャノン13

お問い合わせ先

ぺんてる株式会社 経営戦略室 企画課
TEL 03‒5695‒7268  FAX 03‒3249‒6082
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 広報部 広報第一グループ
TEL 03‒6719‒9093

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