CSRフラッシュ

「ヒト」・「モノ」・「コト」 3部門大賞発表第10回 ロハスデザイン大賞2015

環境の日の6月5日、一般社団法人ロハスクラブ(代表理事:小黒一三)から「第10回ロハスデザイン大賞/ヒト・モノ・コト 3部門大賞」の発表がありました。今年のエントリー数は149点。ロハスクラブ個人メンバー(インターネット個人審査員/登録数15,000名)による第1次審査・投票とロハスクラブ評議会の審査により、最終審査候補の84点に絞られ、5月に行われた「ロハスデザイン大賞2015新宿御苑展」における来場者投票(38,335票)と、ロハスクラブ個人メンバーによるインターネット投票(36,364票)を合算した総票数74,699票により各部門の大賞が決定されました。

「ヒト部門大賞」

■NEXT5

美酒どころ秋田の日本酒に
新しい風を吹き込む5人組。

NEXT5

NEXT5

蔵元自らが杜氏となり酒づくりをしている秋田の若手蔵元5人が集まり、月1回の利き酒会や消費者イベントなどを行い、積極的に情報や技術を交換し合っているNEXT5。なかでも驚くのは、毎年、日本酒づくりの各工程を分担して、5つの蔵で1本の日本酒を仕込むもの。同じ日本酒でも、材料、仕込み方、蔵ごとに違い、学ぶことが多いそうです。秋田の酒をどう全国、世界に展開していくか、そんな広い視野をもった5人組なのです。


■ソーヤー海

生態系との関係性を見直し、
都会から“暮らしの革命”を。

ソーヤー海さん

ソーヤー海さん

「消費者から生産者、創造者へのシフト」をキーワードに、パーマカルチャーや共感コミュニケーションなどのワークショップを開催する「東京アーバンパーマカルチャー」を主宰。食べ物、生活、文化をDIYし、都会での新たな暮らし方を実践しながら、生態系や命を活かし合う関係性をデザインしています。仲間とともに“ギフト”の思想で出版した『アーバンパーマカルチャーガイド』では、都会でより豊かに生きるための哲学から実践までを紹介。


■関 由佳

食べもので健康に。バランスのとれた食事を指導し、
野菜や味噌の素晴らしさを伝える。

関 由佳さん

関 由佳さん

内科医であり、「misoドクター」などとしても活躍する関さん。学生時代から予防医学に興味があり、野菜を多く使った料理を得意とします。何を食べるか、その選び方によって自分のカラダは変えることができると、バランスのとれた食事の指導や、野菜の素晴らしさを広める活動を続けています。また、腸内環境を整えるために味噌などの発酵食材を使った味噌ファスティングの指導も行い、ひよこ豆の味噌やオーガニック大豆味噌作り教室なども開催。味噌の素晴らしさを伝えています。


「モノ部門大賞」

■りんごのけん玉 (株式会社モア・トゥリーズ・デザイン)

ニュートンの万有引力の発見につながったりんごをデザインしたけん玉。
玉を振って、地球の引力を体感しよう!

ロハス2015-4

国内外で森林保全活動を行っている『more trees』の遊び心あふれるけん玉。玉がりんごなのは、ニュートンが木から落ちる「りんご」を目にしたことをきっかけに万有引力の法則を発見したから。りんごの玉で地球の引力を体感できるけん玉、というわけです。本体はヤマザクラ、玉はカバ、台座はヒノキ。全て国産です。遊べば遊ぶほど玉の表面の塗料が落ち、本物のりんごの皮のように経年変化するのもユニーク。


■ペレット携帯ストーブ「ペレコ」 (LIFTOFF鋼管ストーブ工房)

「ペレコ」を連れ出して “焚き火” を!
落ちてる木っ端は、ぜんぶ燃料。ペレットなら美しい炎を楽しめます。

ロハス2015-5

ペレットを「美しい炎」で燃やす、持ち歩けるロケットストーブ。その炎は揺らめく灯りで暖かく、焚き火のワクワク感を手軽に味合いながら、お料理を楽しむことができます。さらに、ペレット火格子を外せば、落ちてる木っ端が何でも燃料になる“ハイブリッド”な嬉しさも。簡単に「火」を、安全に扱えて、持ち運べるデザインだから、もしもの時の備えにもピッタリ。


■ラクトフェリン ラボ スキンケアコスメ (サラヤ株式会社)

途上国のママを守る!
新美容成分「ラクトフェリン」配合のソーシャルコスメ。

ロハス2015-6

哺乳類の母乳に含まれる、免疫関与たんぱく質「ラクトフェリン」を配合した美容ジェル。角質層のすみずみまで浸透して、内側からあふれるハリ・弾力肌に。「SARAYAラクトフェリン研究所」は売上の一部を途上国の妊産婦と女性たちのために支援する「ホワイトリボン運動」に寄付し、また母子検診棟を改築するためにチャリティーピンキーリング販売に企画協力するなど、途上国のママの命を守る活動を積極的に展開中。


「コト部門大賞」

■しまね田舎ツーリズム (公益財団法人ふるさと島根定住財団)

島根県全体がフィールド!
農村の営みを体験する281種類のプログラム!

しまね田舎ツーリズム

しまね田舎ツーリズム

ありのままの地域の魅力を体験してもらおうと始まり、今年で11年目を迎える「しまね田舎ツーリズム」。東西に長い島根では、気候も文化も違う各地域に281の体験拠点があります。春夏秋冬の食の恵み、土地に根付いた伝統的な文化体験、五右衛門風呂での入浴やお洒落な古民家でピザづくりまで。好みの体験がきっと見つかります。許可申請など高いハードルがある農家民泊に、島根県が独自の制度で推進。地方へ人が流れる仕組みを後押ししています。


■トヨタのサスティナブル・デザイン 「もっといいクルマをつくろう!」 (トヨタ自動車株式会社)

プリウスから、MIRAIへ。
社会を変え続ける、トヨタ自動車の挑戦。

ロハス2015-8

問題を解決し、改善し、より正しい道筋を示すこと。「優れた技術」とは、自然を健康に保つ方向に社会を導くものです。1997年に誕生した「初代プリウス」が画期的だったのは、その技術が新しい社会の在り方を提示したこと。その誠実な取り組みは、社会に大きな変化をもたらしました。トヨタ自動車の挑戦は、家庭用電源からも充電できる「プリウスPHV」、そして、水素をエネルギーとした燃料電池自動車「MIRAI」にも受け継がれています。


■樹脂窓で健康! (YKK AP株式会社)

四季を心地よく過ごせる「樹脂窓」のある家で、
家族みんなが幸せに。

ロハス2015-9

今、家と健康の関係に、注目が集まっています。イギリスでは家族を守る冬の快適室温は18℃以上ですが、日本では10℃以下の住まいが多く、高齢者のヒートショックによる死亡事故は増え続けています。家の寒さや暑さを和らげるには、家の断熱性能を高めることが重要。「樹脂窓」を選べば、従来のアルミサッシに比べ断熱性能が高く、窓からの熱の出入りを防ぎ、室温を快適にコントロールできます。健康なカラダをつくる家の実現です。


「特別賞」

■ウォーキングバイシクル(片山工業株式会社)

歩くようにペダルを踏み込む、三輪電動 アシスト自転車。
コンセプトは「歩くよりも早く、自転車よりも簡単な乗り物」。

ロハス2015-10

国際的な自動車部品メーカーとして、国内有数の地位を築いてきた岡山県の『片山工業』。長年培ってきた独創的な技術と日本の「ものづくり精神」を発揮し、世代を超えた楽しさを提供するウェルネスな乗り物を開発しました。
電動アシスト付きだから、歩くように踏み込むだけでスーっと動き出し、公道を走っても、建物のなかに入ってもOK。乗るだけで運動になるのはもちろん、気軽に外出できるライフスタイルが、地域の人々の気持ちを明るくしてくれます。

《受賞の理由》

岡山県の片山工業が開発したこの三輪電動アシスト自転車は、地方に暮らすお年寄りの日常を支えることはもちろん、多様な世代が楽しみながら、触れて乗って、体を動かして健康づくりのできる乗り物です。長年培われた日本のものづくりの細やかな技術を、未来の発想で活かしている視点を評価し、特別賞とさせていただきました。2020年に、子どもから若者、お年寄りまで、この乗り物とそれに乗る人々がまちの日常にさりげなく溶け込んでいたら、ソーシャルデザインの深化を感じます。


「ソトコト賞」 

■新田理恵

国産薬草茶のブランドを立ち上げた、
地域の薬草文化の伝道者。

新田理恵さん

新田理恵さん

管理栄養士、国際中医薬膳調理師の資格をもつ食卓研究家の新田さん。薬膳料理や薬膳茶をつくるうちに、材料のほとんどが輸入品だと気づきます。安心できる材料を探すなかで、国内の薬草生産者たちと出会い、生まれたのが、国産、在来種の植物だけでつくる国産薬草茶ブランド『tabel』。現在、八代のはすの葉茶、霧島のカキドオシとハトムギ茶が製品化されています。ゆくゆくは、地域の活性化や雇用創出にもつなげていきたいそうです。

《受賞の理由》

健康と環境は、ソーシャルデザインの大きなテーマですが、新田さんの行っている活動は、そのふたつの視点からビジネスをとらえたローカルベンチャーです。ローカルベンチャーとは、「自分の視点を持ち、見落とされていた地域にある宝物を上手に発見して仕事をつくること」。新田さんが、食という観点から在来の植物に着眼し、中山間地の課題解決とうまく合致して、誰もが幸せになるプロジェクトを行っている点を評価しまして、ソトコト賞とさせていただきました。

●お問い合わせ

一般社団法人ロハスクラブ
TEL:03-3524-9757
http://www.lohasclub.jp/

<関連記事>
みんなで考えよう「ソーシャル・デザイン」第9回ロハスデザイン大賞2014 発表とシンポジウム
地域の可能性をもっと伸ばそう~ロハスデザイン大賞2013座談会から
三浦雄一郎さんが 国連WFP協会の親善大使に
大船渡と三陸の復興を呼びかけ若手演奏家が復興支援のコンサートを開催
被災地の子どもたちに‟教育の機会”を!
とどけ 被災地の声 !南三陸町の震災後4年を語る~災害ボランティアセンター長 猪又隆弘さん
キヤノンが「どんぐりポイント制度」を導入し、使用済みカートリッジの回収リサイクルを促進
「メイド・“バイ”・ジャパン」の電動バイクが社会の仕組みを変えていく~テラモーターズ株式会社
とどけ 被災地の声 !南三陸町の震災後4年を語る。
ぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンが進める「校舎の思い出プロジェクト」
東北の若手漁師がめざす“真にカッコ良くて、稼げるフィッシャーマン”
食糧危機のセネガルと台風被災のフィリピンを訪ねて
あなたの安全運転が、誰かを応援する一票となる~三井ダイレクト損保の「ムジコロジー・スマイル基金」
総合商社が“森林を保全する”ということ~三井物産
“地域密着”が本業とCSRを結び付ける~工藤建設株式会社 フローレンスガーデン事業部
ネット上にお茶の間を再現し、リアルなコミュニケーションへとつなぐ家族専用SNS「wellnote(ウェルノート)」とは?
日本IBMに聞く「災害・パンデミック発生時の対応について」

トップへ
TOPへ戻る