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夜の競馬場が光と音の新演出で盛り上がる

東京シティ競馬+パナソニック

「夜遊び方改革」をうたう東京シティ競馬(TCK)が、このほどパナソニックのLED照明機器・演出照明設備による光と音の総合演出を新たに導入。大井競馬場の広大なロケーションを活かした国内最大規模の光のエンターテインメントショーが、従来比7割減の消費電力で実現することとなった。[2019年8月26日(月)公開]

東京シティ競馬(TCK)の光で彩られたレース場

東京シティ競馬(TCK)の光で彩られたレース場

夜の競馬場が“光と音”の劇場に変わる

場内が暗転すると、あちこちで黄、赤、緑、青などの光が一斉に点滅を始めます。同時に光が本馬場を駆け巡り、それを追いかけるように音響が場内を盛り上げていきます。

7月31日(水)から東京シティ競馬(TCK) が導入した新しい照明演出「LIGHTNING RUN(ライトニング ラン)~光のレース、いざ発走!~」の一コマです。これまで行われてきた内馬場のイルミネーションに加え、本馬場にも新ナイター照明と演出用のムービングライトを駆使し、光と音の連動によるダイナミックなショーを実現しました。

東京シテイ競馬2

ナイター競馬の醍醐味をもっと知ってもらいたい

浜松町駅から東京モノレール羽田空港線に乗って2駅目が大井競馬場前駅です。そこから歩いて2分の至近距離にある東京シティ競馬は、ナイター競馬「トゥインクルレース」で知られています。

「インターネットによる馬券販売で、売上こそ伸びてはいるものの、競馬場そのものの来場者数はこの10年で約3割減っています。新たな集客が今後の課題です」と23の自治体などで運営する特別区競馬組合の斎藤弘副管理者が語ってくれました。

特別区競馬組合の斎藤弘副管理者

特別区競馬組合の斎藤弘副管理者

新しい照明演出「LIGHTNING RUN(ライトニング ラン)」の導入を機に、東京シティ競馬の魅力であるナイター競馬「トゥインクルレース」をナマで知ってもらい、もう一度賑わいを取り戻したいと抱負を語ってくれました。

競馬場におけるナイター照明の見どころと工夫

「LIGHTNING RUN(ライトニング ラン)〜光のレース、いざ発走〜」を手掛けたは、新LED照明や演出機器で実績のあるパナソニック㈱のライフソリューションズ社。ライティング事業に特化した専門グループです。

東京シティ競馬には、4K・8K放送にも対応する最新のスタジアムビームLED投光器1,152台をはじめ、ムービングライト7台、演出制御システム1式、タッチ式操作卓1台などが導入されています。

4K・8K放送にも対応するスタジアムビームLED投光器

4K・8K放送にも対応するスタジアムビームLED投光器

実は競馬場の照明設計では、「騎手・競走馬へのまぶしさの抑止」「競技者・観客に最適な照明環境」「最適設計による省エネの実現」の3つが欠かせません。

たとえば、「騎手・競走馬へのまぶしさの抑止」では、「独自の配光技術により、光源から光を絞る挟角配光を実現し、まぶしさの原因となる光の重なりを減らすことで、光源を見上げたときの光の大きな塊感を低減しました」とライティング事業の責任者である丸山英治事業部長が語ってくれました。

パナソニックの丸山英治事業部長

パナソニックの丸山英治事業部長

スタジアムビームLED投光器には、まぶしさを抑える光学レンズを用いたほか、さまざまな演出に対応できるよう最先端の制御システムにより、0〜100%の連続調光がすばやく簡単にコントロールできるようにしました。また、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)によるシミュレーションで、照度・グレア(光の状態で不快感や物の見えづらさを生じさせるまぶしさ)・演出などが事前に検証できるのも特徴です。

こうした競馬場ならではの最適照明空間の設計により、照明設備は改修前の1,319台から1,152台と13%削減できたほか、消費電力は70%削減しました。

東京シテイ競馬6
東京シテイ競馬7

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