企業とNGO/NPO

世界から飢餓と食料の不安をなくそう

WFPチャリティーエッセイコンテスト2020から

世界食料デーの10月16日、認定NPO法人国連WFP協会が主催する「WFPチャリティーエッセイコンテスト2020」の表彰式が都内で開催。2020年のノーベル平和賞がWFP(国連世界食糧計画)に決まった直後であり、WFPの活動につらなる国連WFP協会の活動だけに、会場は大きな喜びに包まれました。[2020年10月28日公開]

飢餓に苦しむ途上国の子どもたちに、作文をとおして食糧支援を

「WFPチャリティーエッセイコンテスト」は、小学4年生から大人まで幅広い世代から“食に関わるエッセイ”を募集し、応募1作品につき途上国における給食3日分にあたる90円が、寄付協力企業よりに寄付されるというもの。

10回目を迎えた今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響下にもかかわらず応募総数は過去最多となる22,905作品を数えました。

本会場において寄付協力企業である昭和産業株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、三菱商事株式会社の3社から、本年の応募総数22,905作品×90円の合計金額である206万1,450円(1社あたり約68万円)が国連WFPに寄贈され、約6万8,700人の子どもたちに栄養価の高い給食として届けられます。

今年の課題は「見つけた! わたしの元気ごはん」

今年のテーマは、「見つけた! わたしの元気ごはん」。自分が元気になりたいとき、みんなを元気づけたいとき、など心と体が満たされる“元気ごはん”にちなむエピソードが全国から集まりました。受賞の栄誉を担った主な受賞者は次のとおりです。

受賞者と審査員のみなさん一同で(🄫JAWF)

◎WFP賞(最優秀作品)「おひさまミートソース」
神奈川県 湘南白百合学園小学校 5年 相蘇 仁那さん

部門賞(小学生部門)「父のごはん
神奈川県 カリタス小学校 6年 片岡 泉さん

◎部門賞(中学生・高校生部門「こころのお弁当」
富山県 富山国際大学付属高等学校 3年 菊原 彩音さん

◎部門賞(18歳以上部門)「やっぱり、これだな!」
埼玉県 開智中学・高等学校(中高一貫部) 教員 吹田 健一郎さん

◎審査員特別賞(小学生部門)「食べるとは生きること 生きるとは食べること」
神奈川県 カリタス小学校 6年 小原 伊都子さん

◎審査員特別賞(中学生・高校生部門) 「母の元気弁当」
三重県 四日市メリノール学院中学校・高等学校 中学3年 水谷 友亮さん

◎審査員特別賞(18歳以上部門) 「私は二度、震えた」
大阪府 東大阪大学短期大学部 1年 中澤 桜子さ

受賞した皆さんには、審査委員長の湯川れい子さん(音楽評論家・作詞家)をはじめ審査員の本田亮さん(クリエイティブディレクター・環境マンガ家)、三浦豪太さん(プロスキーヤー・博士(医学))、三國清三さん(オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ)、鈴木邦夫(国連WFP協会事務局長)さんのほか、2020年の特別審査員ふなっしーさん、次長課長の河本準一さん、女優の竹下景子さんから表彰状と副賞が手渡されました。

WFP賞(最優秀作品)を受賞した相蘇 仁那さんの作品「おひさまミートソース」は、会場で女優の竹下景子さんによって朗読されました。

最優秀作品を受賞した相蘇 仁那さん(左)と女優の竹下景子さん 🄫JAWF

◎WFP賞(最優秀作品)「おひさまミートソース」
神奈川県 湘南白百合学園小学校 5年 相蘇 仁那さんの作品

「ひどいことを言ってしまった。」わかっているけれど、「ごめんなさい」の言葉は心のとげとげにつっかかって出てこない。
母が入院した一週間と少しの間、父と二人だけで生活した。食事とお弁当は父が作ってくれたけれど、からあげは固いし、卵焼きは甘すぎる。食べる度に母がいないと実感してイライラするのだ。晩ご飯は必ずからあげと卵焼きで、その残りが私のお弁当になる。
ある日、私がお弁当をほとんど残して帰ると、父は具合が悪いのかと聞いてきた。私は食欲がなかったと答えて、晩ご飯も残した。それでも父はしつこくて、少しでもいいから食べなさいとうるさかった。
「うるさいな!だってまずいんだもん。それにいつもいつも同じだし!」
一気に言ってしまってから後悔した。怒られるとかくごしたけれど、父は
「ごめんな。」
と言ったきり何も言わなかった。
次の日学校にいる間ずっと、夕べのことを後悔しながら過ごした。帰宅して重たい気持ちで玄関のドアを開けると、ふわっと良いにおいがして、笑顔の父が立っていた。
「今日はミートソースだぞ。」
机の上には、丸くて真っ赤でお日さまみたいなミートソースが二つ並んでいた。一口食べたら、甘ずっぱくておいしかった。おいしいのに涙があふれて止まらなかった。一緒に泣き出しそうな顔をしている父に、 「おいしいよ。」
と泣き笑いで言うと
「よかったー!お母さんに電話して教えてもらって、朝からがんばったんだぞ。」
と得意気に言った。私は泣きながら全部食べて、言えなかった「ごめんなさい」も言えた。
あれからずっと、父の得意料理も私の元気ごはんも、あのおひさまみたいなミートソース。それを食べる度に私は、甘ずっぱくて温かい気持ちになるのだ。

選者の一人である審査委員長の湯川れい子さんは次のように選評しています。
『「ひどいことを言ってしまった。」わかっているけれど、「ごめんなさい」の言葉はとげとげにつっかかって出てこない。』と言う文章の出だしから心をつかまれました。最後に泣きながら「おいしいよ」と、お父さんが作ってくれた太陽のように真っ赤なミートソースを食べるシーンでは、思わずポロリと泣いてしまいました。文章力もお見事でした。目に浮かぶような父と子の姿。本当に素敵な親子の愛のかよいあいに、ありがとうと述べさせていただきます。

選者の湯川れい子さん 🄫JAWF

WFP(国連世界食糧計画)の活動について

いま、世界では9人に1人、およそ8億人が飢餓に苦しんでいます。

上のハンガーマップは、その国の人口の何パーセントが飢えているか、WFPが国別に色で示したもの。濃い赤色の国では3人に1人以上が飢餓に苦しんでおり、飢餓状況が最も深刻です。一方、水色の国には、飢えている人はほとんどいません。飢餓人口が一番多いのはアジアですが、その割合が最も高いのはアフリカです。

2020年ノーベル平和賞受賞!国連WFP協会主催
「本田亮SDGsユーモアイラスト原画展」好評につき会期延長

世界食糧計画WFP協会(神奈川県横浜市、 以下国連WFP協会)では、 2020年10月1日より伊藤忠青山アートスクエアで「本田亮 SDGsユーモアイラスト原画展 ~楽しく知る世界を救う17の目標~」を主催しています。このたび好評につき会期を2020年12月13日まで延長することが決定しました。 WFP協会は、 2020年ノーベル平和賞を受賞した国連世界食糧計画(WFP)を支援する認定NPO法人で、日本におけるWFP国連世界食糧計画の公式支援窓口です。

SDGsユーモアイラスト – 飢餓をゼロに🄫JAWFP

<開催概要>
「本田亮 SDGsユーモアイラスト原画展~楽しく知る世界を救う17の目標~」
開催期間:開催中~2020年12月13日(日)
開催場所:伊藤忠青山アートスクエア
(東京都港区北青山 2-3-1tochu Garden B1F)
開館時間:11:00~19:00
休館日   :毎週月曜日(月曜日が祝・祭日の場合は開館、 翌日休館)
入場料   :無料
会場HP  : http://www.itochu-artsquare.jp

◎お問い合わせ:認定NPO法人 国連WFP協会 

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