識者に聞く
炭素固定比率1㎡あたり32㎏の準耐火パネルが認定を取得国産杉を使い低炭素社会に近づこう
一般社団法人日本WOOD.ALC協会 幹事長 稲田健太杉厚板の利用を全国に広げる
Q5.具体的にはどのような形状の厚板なのでしょうか。
稲田 WOOD.ALCの形状は、厚さ12㎝、幅45㎝、長さ300~400㎝の杉の厚板です。杉材を製材・乾燥・接着した集成材と呼ばれるものです。これなら大量生産が可能です。今後は生産性や精度など細部の検討が必要となるものの、国土交通省の大臣認定を得ることで地方自治体や国が進める小規模な公共建築物に地元の木材を使えるようになります。パネルとしての工法の開発が進めば、木軸に取り付ける耐力壁などさらに用途が広がる可能性もあります。
私たちはこのほど一般社団法人日本WOOD.ALC協会を設立し、全国への普及に向けて都道府県ごとに普及に向けた協力事業者などを集める予定です。
杉材の利用が広がれば、林業の活性化につながるだけでなく、わが国全体の二酸化炭素排出枠の削減にも貢献します。国をあげた環境への取り組みも大きく前進します。(2011年7月取材)
お問い合わせ
一般社団法人日本WOOD.ALC協会
http://walc.jp/mt/
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