東日本大震災から1年
そして今、再びつながるために福島自主避難ネットワーク「てとて」メンバーが語ること [前半]
[コラム] 内部被ばく検査を全国で |
今回の出席者全員が国への早急な体制づくりとして求めたのが“全国各地で内部被ばく検査を受けやすくして欲しい”という点だった。2011年10月から福島県では放射能の内部被ばくを調べる「ホールボデイカウンター検査(WHOLE BODY=全身)」を行っている。福島で検査を受けた宍戸慈(ししどちか)さんは「1回3,000円、15分程度ですが、10月の1ケ月で利用できたのは1,300名。福島県の人口は2万人で現在予約待ちの状況」だ。また検査後も問い合わせが多く、福島県は2012年2月末から専用の相談窓口としてコールセンターも設けている。
しかし、これらの対応は自主避難者には届きにくい。今回のイベントでは出席者誰もが「自主避難した事での罪悪感」を口にし、地元友人にさえ連絡できない心情を吐露した。そのため、多くの自主避難者は検査を受けるためとはいえ、福島県に戻ることが難しい。「てとて」事務局メンバーの深川美子さんの場合、都内の検査機関で一般的なホールボデイカウンター検査を受けたが、検出限界地が高く、より細かい数値を検出するためには尿検査しかなく1人3~6万円かかると言われた。「東京にいる分には大丈夫と言われる」が、震災後に内部被ばくを受けた可能性はゼロではない、「子どもたちをどうしても心配せざるを得ない」。福島県(および放射能の影響を受けていると考えられる地域)の人々が全国どこでもホールボデイカウンター検査を受けられるようにする、また詳細検査における費用についての国からの助成が緊急に求められている。
[ホールボデイカウンター検査に関する問い合わせ先]
◆福島県 地域医療課 福島県福島市杉妻町2-16 Tel: 024-521-7221 Fax:024-521-2191 iryou@pref.fukushima.jp ◆原子力安全・保安院 放射線に関する問い合わせ窓口 0120-988-359(8:00~22:00) ◆文部科学省 健康相談ホットライン 0120-755-199(平日 9:00~18:00) ◆放射線医学総合研究所 放射線被ばくの健康相談窓口 043-290-4003(平日 9:00~17:00)
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(後半に続く)
●福島自主避難ネットワーク「てとて」
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最寄駅:
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※本原稿は、3月3日に行われた福島自主避難ネットワーク「てとて」コミュニテイスペースオープン記念トークイベントの一部を紹介したものです。文責はあくまでも当編集部にあります。
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