CSRフラッシュ~JustGiving Award 2013

京都大学iPS細胞研究所にグランプリ!

公益のための仲介寄付サイト「JustGiving Japan」が5団体を表彰

世界最大級の寄付仲介サイトJustGiving(本部:英国)の日本版「JustGiving Japan」が、このほど「JustGiving Award 2013」を開催、5つの団体・個人を表彰しました。当日、スペシャルゲストとして参加したJustGiving賛同者の一人、野球解説者の古田敦也さんによる2013年の支援団体の選定もイベントを盛り上げました。

受賞者とプレゼンター全員で

日本の寄付文化に風穴を

「グランプリは、山中伸弥教授率いる京都大学iPS細胞研究所に決まりました」
プレゼンター堀義人さん(グロービス経営大学院学長、一般財団法人KIBOW代表理事)の発表とともに、会場全体が大きな歓声に包まれました。

2013年2月12日に行われたJustGiving Japanによる2回目の「JustGiving Award  2013」発表の場。JustGiving Japan創立からおよそ3年、東日本大震災の影響もあって中止していたイベントが2年ぶりに復活したものです。

山中伸弥教授に代わって登壇した京都大学iPS細胞研究所(CiRA)国際広報室の遠山真理さんからは、「私たちの研究所がJustGiving Japanのサイトを使って寄付を集めるようになってから約1年。iPS細胞の研究を実らせ、1日でも早く患者に届けるために研究所に対する認知を上げることが目的でした」

「その後、山中教授の京都マラソン完走などで知られるようになり、さらにノーベル(生理学・医学)賞受賞によって、この1年間でたくさんのご寄付をいだけるようになりました」とあいさつが。

京都大学iPS細胞研究所の遠山真理さん(左)とプレゼンターの堀義人さん

JustGiving Japanによれば、京都大学iPS細胞研究所への寄付は2012年3月11日に開催された京都マラソンで山中教授がiPS細胞研究費用を集めるために完走を宣言し、JustGiving上で寄付を呼び掛けたところから始まったとのこと。2012年2月15日からの約1か月間で850人を超える方々から1,000万円以上の寄付が寄せられました。さらに、山中教授のノーベル賞受賞が決定してからは、7時間で103人から110万円以上の寄付がJustGiving Japanに寄せられるなど、震災支援への寄付を除くとJustGiving Japanにおける最高記録を更新。現在までに総額2,000万円以上の寄付額となっています。

ノーベル賞受賞以降、京都大学iPS細胞研究所には国からの支援なども加わったものの、研究所のスタッフは総勢で約200人にのぼり、その9割が非正規雇用となっています。国からの支援はプロジェクト単位で3年から5年にわたって行われるものの、プロジェクトが終わった後の状況を考えると依然として不安定なまま。「安定して研究に専念できる体制をつくるためにもJustGiving Japanサイトからの支援が不可欠」と遠山さんは語っています。

今後は京都大学iPS細胞研究所としても独自にファンドレーザーを置く計画で、それにふさわしい人材を公募する予定とのことでした。
なお、グランプリを除く4つの受賞団体・個人は以下のとおりです。

○東日本大震災の支援に活躍したNPOに贈られる[特別賞]
公益社団法人シビックフォース

大規模災害に迅速で効果的な支援を行うNPO/NGO、企業、政府、行政の連携組織として発足。JustGivingをとおして寄せられた寄付金の総額は6億7千万円。チャレンジ件数が4,519件、チャレンジに応えた支援と寄付は53,861件に及ぶ。いまも東北の支援を続けている。

http://www.civic-force.org/

○日本の寄付文化の発展に貢献した個人に贈られる〔功労賞〕
NPO法人フローレンス代表理事の駒崎 弘樹さん

子供が熱を出したり、風邪をひいたときなど、普通の保育園で預からない子供たちの病児保育を行っている。駒崎さんは、NPO法人の認定要件の緩和や寄付税制の改正、日本の寄付文化の創造や寄付仲介事業に欠かせない社会の基盤整備に尽力してきた。

http://www.florence.or.jp/

○企業とNPOが一体となってコラボレーションし、寄付を集めた成功事例である〔ベストパートナーシップ賞〕
オルビス株式会社とNPO法人オンザロード

被災地支援に取り組むNPO法人オンザロードと、その活動を応援するオルビス株式会社。その両者を寄付というカタチで支えるたくさんの人々の想いを結んだのがJustGivingのプラットフォーム「ribbon プロジェクト」。新しいコラボレーションのあり方が評価されたもの。

http://www.orbis2010.jp/(オルビス株式会社)
https://otr.or.jp/(NPO法人オンザロード)

○資金集めにもっとも活躍した個人や団体に贈られる〔ベストファンドレーザー賞〕
一般社団法人日本サッカー協会(JPFA)

サッカーのチャリティマッチを通じて集められた資金を被災地などに支援。また、子供たちを訪ねて、子供たちの夢を聞く「夢先生」などの活動を通じて、子供たちの夢をかなえる活動も続けている。

http://www.jfa.or.jp/jfa/organization/

受賞者の集合写真

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