CSRフラッシュ
考えよう! アフリカの水
アフリカ人留学生と横浜市民の井戸端フォーラム2013報告3:アフリカ人留学生たちからの報告
ガーナ、ナイジェリア、ウガンダ、タンザニアからの留学生4名の報告です。
アブバカリ・アーメッドさん(ガーナ共和国)
Q1 飲み水はどこから得ていますか。また、飲み水を得るためにはどのような苦労がありますか。
首都アクラでは水道、地下水、川、雨水から得ています。地方ではそれらに加えて池や湖が加わります。首都アクラでは水道料金が高く、水道が普及していません。地方は干ばつが激しく、水源の汚染も深刻です。
Q2 飲み水は消毒されていますか。
首都アクラでは消毒されています。地方はそうなっていません。
Q3 飲み水は生で飲んでも問題はありませんか。
首都アクラでは問題ありません。ただ、地方では飲む前に煮沸し、冷やしてから飲むようにしています。
Q4 水質に関して、他にどのような問題がありますか。その解決には何が必要ですか。
水質が悪いという問題があります。安全で良質な水を提供すること、水そのものを手に入れやすくすること、公衆衛生・廃棄物管理の改善などの課題もあります。
Q5 水の供給に関して海外や国際機関からの支援や協力を受けていますか。
カナダ国際開発庁と日本のJICAの支援を受けています。援助の内容は資金援助と技術支援になります。
●ガーナ共和国の概要
西アフリカに位置する共和制国家。東にトーゴ、北にブルキナファソ、西にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はアクラ。イギリス連邦加盟国で人口は約2500万人。脱植民地化時代のサハラ以南のアフリカにおいて、1957年に初めて現地人が中心となってヨーロッパの宗主国から独立を達成した。イギリス領ゴールドコーストと呼ばれていたが、独立に際して国名をガーナに変更した。初代大統領ンクルマは、アフリカ統一運動を推進したことで有名。かつてゴールドコーストと呼ばれた海岸を保有しており、ダイヤモンドや金を産出する。カカオ豆の産地としても有名。2010年12月から沖合油田で原油生産が始まり、国際的に大きな注目を集めている。2009年の1人当たりのGNIは1,190米ドルとなり、世銀の分類では中所得国と位置付けられている。
オノグーウガ・エリザベスさん(ナイジェリア連邦共和国)
Q1 飲み水はどこから得ていますか。また、飲み水を得るためにはどのような苦労がありますか。
首都アブジャでは水道と井戸から、地方では川、池、湖などから。首都では水道水の供給量が安定せず、乾季には井戸が干上がってしまいます。地方では水汲みが大きな負担になっています。
Q2 飲み水は消毒されていますか。
首都アブジャでは消毒された水が給水されています。地方の場合、地下深くからくみ上げる水に問題はないが、それ以外の水は必ずしも消毒されていません。
Q3 飲み水は生で飲んでも問題はありませんか。
首都アブジャでは問題ありません。しかし、地方はそうではありません。
Q4 水質に関して、他にどのような問題がありますか。その解決には何が必要ですか。
都市部での水供給が安定していないため、大型缶にいつも水を貯めています。とても不便で、水がなくなることも多いのです。また、乾季であるハルマッタンの季節には井戸も干上がり、水不足を解消するため店で水を買わなければなりません。
地方では、川が家から遠く離れており、水汲みが重労働になっています。また、雨水は屋根から貯水タンクに集められるが、タンクが汚れているため、結果として水も汚染される恐れがあります。
これらの問題解決には、水供給省のパートナーが必要と思われます。
Q5 水の供給に関して海外や国際機関からの支援や協力を受けていますか。
Water Aid Americaという慈善団体が活躍しています。英国、オーストラリア、アメリカ、スウェーデン、日本にオフィスがある団体です。英国の国際開発省であるDFID、日本のJICAなども協力しています。
●ナイジェリア連邦共和国の概要
アフリカ西部に位置する連邦共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。北にニジェール、北東にチャド湖を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面し、かつては「奴隷海岸」と呼ばれた。首都はアブジャ。最大の都市はラゴス。人口は1億6250万人。サブ・サハラ・アフリカ全体の約20%の大国。アフリカ最大の人口を擁する国であり、乾燥地帯でキャラバン貿易を通じてイスラム教を受容した北部と、熱帯雨林地帯でアニミズムを信仰し後にヨーロッパの影響を受けキリスト教が広がった南部との間に大きな違いがある。また、南部のニジェール川デルタでは豊富に石油を産出するが、この石油を巡って内戦や内紛が繰り返されるなど、国内対立の原因ともなっている。