CSRフラッシュ

飢えに苦しむ世界の子どもたちに給食を送ろう

「世界食糧デー」の催しから

「世界食糧デー」の10月16日、国内でも“食”を考える2つの催しが開催および発表されました。1つは国連WFPの「WFPエッセイコンテスト2013」の入選者の表彰。もう1つは世界の食の不均衡の解消をめざすNPO法人 TABLE FOR TWO Internationalの「100万人のいただきます!」キャンペーン。地球に住む8人に1人、8億4,200万人が飢えに苦しんでいます。“食”のあり方を考える機会にしてはいかがでしょう。

  1. 国連WFP「WFPエッセイコンテスト2013」
  2. TABLE FOR TWO International 100万人のいただきます!世界食料デーキャンペーン2013」

©WFP/Rein Skullerud

応募者数×30円が途上国の給食支援に

国連WFPがエッセイコンテスト応募の12,410名から7名を表彰

あなたのエッセイが途上国の給食支援に

「給食(お弁当)の思い出」をテーマに7月1日から9月10日の間、小学4年生から大人まで幅広い世代を対象にエッセイを募集していた国連WFPの「WFPエッセイコンテスト2013」は、「世界食糧デー」の10月16日、12,410名の応募者の中から7名を今年の入選者として表彰しました。

このエッセイコンテストは応募1作品につき寄付協力会社として事前に登録したトヨタ自動車、日清食品ホールディングス、ファミリーマートが途上国の子どもたちの給食1日分にあたる30円を寄付する仕組み。今年は昨年の応募者数(約6,700名)を大きく上回る12,410名の応募者数となり、合計1,116,900円(1社あたり372,300円)の寄付が寄せられました。イベントの主催者である国連WFPでは、1人あたり1日30円の給食費として換算すると37,230人に給食が届けられるとしています。

なお表彰式には、国連WFP協会顧問で俳優の辰巳琢郎さん、音楽評論家の湯川れい子さんがプレゼンターとして参加したほか国連WFP協会親善大使を務める女優の竹下景子さんが最優秀賞であるWFP賞のエッセイ朗読者として映像参加しました。

【WFP賞】給食への思い

東京都 足立区立渕江中学校 2年 大竹 葉月さん

この事件は私が小学三年生の時に起きた。ある日、給食当番だった私はいつもと同じように給食を用意していた。前の時間に工作で粘土をやったから、まだ手が粘土だらけの人がいっぱい居た。一人の女の子が手についていた粘土をふざけてスープの中に入れた。もちろん、それを知った先生は怒った。一クラス分のスープがムダになったのだ。

給食も終わり、そうじの時間になった。私のクラスの子は全員、会議室に連れていかれた。みんな怒られるのだと思いながらも会議室に入った。

ところが、そこでは一つのDVDを見せられた。それは紛争が激しい国の子ども達の映像だった。途中からは見ていられないほどにヒドイものだった。見終わった後、先生が泣きながら話を始めた。まだ幼かった私達は先生が泣いているのを見て、おどろくことしかできなかった。

先生が話してくれたので心に残っているのは「みんながムダにした食べ物の分だけ死んでいく人がいる。」ということだった。私達がやってしまったことの重大さに気付いた。

私達は泣きながら謝った。調理師さんにも謝りに行った。それから、クラスの残飯が減っていった。好き嫌いも少なくなった。あの日から、しっかり感謝して物を食べられるようになった。今は、泣きながら話してくれた先生に感謝している。

この作文で寄付ができると聞いた。一人でも多くの子に食べ物を届けて元気に生きてほしい。今、私が作文を書いているうちにも何百人という数の子ども達が命を落としている。この作文で少しでも亡くなる子が減るなら、という想いで書いている。あと何百年後かもしれない、こんな世界じゃなくなることを私は祈っている。少しでも変わるかも知れない、その可能性を信じて頑張ろうと思う。

●「WFPエッセイコンテスト2013」
その他の入賞作品は、WFPエッセイコンテスト2013のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.redcup.jp/essay/2013/

●国連WFP

http://ja.wfp.org/

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