CSRフラッシュ
若手漁師集団「フィッシャーマン・ジャパン」の担い手育成
石巻市から担い手育成事業を受託三陸沿岸の若手漁師たちが運営する一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン。これまでも新規漁業者向けシェアハウスなど、ユニークな手法で水産業の新たな担い手づくりに取り組んできた。このたび石巻市から水産業担い手センター事業を受託することが決定、水産業特化型求人サイト「フィッシャーマン ジョブ」もスタートさせるなど、行政、漁協、大学など、水産業にかかわる様々な機関とのつながりを広げながら、水産業、そして地域(コミュニティ)に人を呼び込む取り組みを多角化している。
FMJの「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」とは
~人と地域をつなぎ、水産業の新たな担い手を生み出す
一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン(以下、FMJ)は、2014年、女川の銀鮭漁師、十三浜のわかめ漁師、歌津のホタテ漁師など平均年齢30歳の三陸沿岸の漁師たち14名によって設立された。水産業の現場では全国的に現役漁師の高齢化が進み、担い手不足が深刻化している。さらに東北では東日本大震災によって漁場・施設が打撃を受けるとともに、風評被害も深刻化した。こうしたなか、FMJのメンバーは、自らが“稼げる、カッコいいフィッシャーマン”を目指すとともに、新たな仲間を増やし、日本の水産業の未来を自分たちの手で開拓しようとしている。
具体的には4つのテーマ—-「漁師ならではの経験と知恵を活かした水産加工品の開発」「漁師の顔が見える流通」「一般の方が水産業と触れる機会を設ける”ブルーツーリズム”などのイベント開催」「担い手育成」—–に取り組み、特に担い手育成については海の神様の名前を冠した「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」として、宮城県内にシェアハウス機能を持つ漁師向けの施設などの拠点(TRITON BASE)を設け、水産業に関心のある人を集めて漁師体験ツアーや研修プログラムを積極的に実施してきた。
今回、FMJが石巻市から水産業担い手センター事業を受託することが決定し、宮城県漁業協同組合との協働や、筑波大学・ヤフー株式会社との連携により、さらに多角的に「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」を展開していくこととなった。
これまで宮城県内に設けた3つの拠点—石巻市内のシェアハウス「TRITON 13」、女川町の「TRITON ONAGAWA」、加工場機能を持ちブルーツーリズムの拠点にもなる南三陸町の「TRITON UTATSU」―――に加えて、2016年春には4軒目として牡鹿半島荻浜に「TRITON OSHIKA」を設ける。「TRITON OSHIKA」は受託事業である「石巻市水産業担い手センター」の事務所機能を併せ持つこととなる。
※Triton Projectは「フィッシャーマン・ジャパンの担い手育成「TRITON PROJECT」始動!」ご参照2016年春から石巻市水産業担い手センターがスタート
~水産業特化型求人サイト「フィッシャーマン ジョブ」もスタート
今後、「石巻市水産業担い手センター」としては、宮城県漁業協同組合と連携し、各浜における求人ニーズと新規漁業者とのマッチングを行うほか、水産高校との連携や就業フェアなどの場を活用し、受入れの機会を増やしていく予定だ。
また、筑波大学と連携し、「食」をテーマとした漁業やワークショップ体験を行う牡鹿漁師学校を石巻市の浜を中心に展開していく。 新規漁業者の希望に即した短期的なプログラムに加えて、既存漁師向けの中長期プログラムも実施する予定だ。
これらに先駆けて、既に2015年12月1日からは、中小企業庁の事業「WATASHIGOTO」と連携し、水産業特化型求人サイト「フィッシャーマン ジョブ」(https://job.fishermanjapan.com/)がオープンされている。
今後も、FMJは、人と地域(コミュニテイ)の出会いの場を創ることで、水産業の担い手、そして地域の未来を創る担い手を増やしていくために、さまざまな取り組みを模索していく予定だ。(2015年12月)
●フィッシャーマン・ジャパンに関するお問い合わせ
一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン 長谷川琢也(広報担当)
TEL:0225-98-7091 E-mail:info@fishermanjapan.com
http://fishermanjapan.com
Face Bookサイト: https://www.facebook.com/fishermanjapan
●石巻市水産業担い手センター事業についてはこちら
http://triton.fishermanjapan.com/
●「東北漁業男子カレンダー2016」発売中!
FMJメンバーも登場する2016年カレンダーをYahooショッピング(http://store.shopping.yahoo.co.jp/fishermanjapan/fj-031.html)で発売中です。
[B4サイズ:257×364㎜、価格:本体1,580円+税]
※カレンダーの売上の一部は、一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」を通して、
若手漁業者の啓発・育成活動に使われます。
<関連記事>
●フィッシャーマン・ジャパンの担い手育成「TRITON PROJECT」始動!
●東北の若手漁師がめざす“真にカッコ良くて、稼げるフィッシャーマン”
●自転車で都市は変われるか~東京サイクリングサミット2014 [Part2]
●自転車にやさしい都市へ、大きく変わり始めたニューヨーク~東京サイクリングサミット2014 [Part1]
●キヤノンマーケティングジャパンの心肺蘇生講習会が10万人を突破
●NECのプロボノ活動が「Make a CHANGE Dayアワード」大賞を受賞
●子どもたちの貧困とどう向き合うか~都大学東京の阿部彩教授に聞く
●古本で社会活動の支援を~難民支援協会が新しい資金集めを進める
●「無事故がNPO団体の資金援助につながる~三井ダイレクト損保「ムジコロジー・スマイル基金」
●困難な状況にある若者の「働く」を応援する~セールスフォース・ドットコム ファンデーションのBizAcademyプログラム