国内企業最前線

進化続ける日本のエコ製品が一堂に!

エコプロダクツ2017から

環境とエネルギーの未来展「エコプロダクツ2017」が今年も東京ビッグサイトで開催された。企業、自治体、NPO、大学など約 600 社・団体が出展、3日間で160,091人(主催者発表)が入場した。持続可能(サステナブル)な社会の実現を提案する企業の展示ブースを見てみよう。
[2017年12月25日公開]


家庭で使用されるエネルギーの削減について子どもたちに(リンナイ社ブース)

家庭で使用されるエネルギーの削減について子どもたちに(リンナイ社ブース)

世界が抱える社会課題の解決がテーマに
国連が提唱する「SDGs(持続可能な開発目標)」に呼応して

「SDGs(持続可能な開発目標)」は、2015年9月の国連で採決された貧困解消やクリーンエネルギーの実現、気象変動などに関する、すべての国を対象とした17の目標です。

世界が共有する社会課題の解決アプローチとして大きな注目を集めています。日本でもグローバル企業を中心に取り組みが活発化してきました。SDGsへの取り組みや成果は、ESG 投資の評価軸としても活用されつつあり、今後の広がりが期待されます。

「エコプロダクツ2017」では、「楽しく学ぶ SDGs! 」と銘打ってさかなクンをはじめとする著名人が多数登場したほか、新設の「SDGs エリア」には先進企業や国際機関が集結。「食品ロス削減」をテーマにした体験企画をはじめ、 国際認証に関する企画展示なども実施しました。


住友化学

「未来の地球につながるSDGsへのソリューション」をテーマに、環境・エネルギーや地球規模の課題に貢献する住友化学グループの製品・技術の紹介を通じて、SDGsの達成に向けたソリューションを大人から子どもまで楽しく学べるブースを展開。同社の原料を使用した先進的なデジタル地球儀を展示するNPO法人「Earth Literacy Program」との共同出展も。

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富士ゼロックス

「Passion for Sustainability」をコンセプトに、持続可能な社会の実現に向けた事業活動における取り組みをご紹介。SDGs×Businessエリアにて富士ゼロックスが目指すSDG8「働きがいも経済成長も」の実現に向けたワークスタイルを提案。同社のブースでは、みんなが大人になったときのワクワクするような働く姿を子どもたちと一緒に考えるコーナーが人気を集めました。

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SDGs体験企画として「食品ロス削減コーナー」が

わが国では、年間2,775万トン(農林水産省及び環境省「平成26年度推計」)の食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は621万トン。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成26年で年間約320万トン)の約2倍に相当します。

「食品ロス削減」のコーナーでは、この課題を学んだうえで、その場に用意した食品を持ち帰り、実際に食品ロスの削減に貢献するというもの。

このコーナーには、キッコーマン、ブラウンシュガーファ-スト、ヤマサ醤油、リバースプロジェクト、ロッテ、防災バンク、シェア・マインドが協力していました。

食品ロス削減コーナーを熱心に見学する親子連れ

食品ロス削減コーナーを熱心に見学する親子連れ


SDGs関連出展

SDGsメディアセンター(朝日新聞社・NHK・日経BP社・日本経済新聞社)/Earth Literacy Program/ 環境再生保全機構/グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン/国連工業開発機関(UNIDO)/国連WFP/国連環境計画 国際環境技術センター/四国環境パートナーシップオフィス・うどんまるごと循環プロジェクト/住友化学/世界銀行グループ/青年海外協力隊事務局(JICA)/駐日モンゴル国大使館―Solar Mongolia/凸版印刷/日本エシカル推進協議会(Green Down Project・徳島県・フェアトレードなごや/名古屋市)/ 富士ゼロックス/丸井グループ ほか


植物由来の新素材「ナノセルロース」が今年も人気に

昨年から登場して大きな話題となった植物由来の新素材「ナノセルロース」の最前線を紹介するコーナーも今年はさらに充実。植物由来で軽量、かつ強度に優れる夢の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」と「セルロースナノ クリスタル(CNC)」 の専門展「ナノセルロース展」(第2回)を、規模を拡大しました。日本のトップサイエンティストが最新の研究動向を紹介するなどの専門セミナーも一段と充実。


異常気象や災害から社会の機能を守るレジリエンス(強靭化)も話題に

さらには水素活用社会から災害対策まで、注目の企画展示やセミナー 地球温暖化対策に貢献する水素エネルギーの社会実装に向けた先進事例や、持続可能な社会の構築に向けて異常気象や災害から社会の機能を守るレジリエンス(強靭化)プロダクツを紹介。体験型デジタルアートで話題のチームラボの企画展示もエコプロに初登場しました。

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このほか、ZEB/ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル/ハウス)や都市鉱山など注目製品・サービスが多数展示。環境省・経済産業省・国土交通省では、建築物のZEB化推進に向けた取り組みにより、省エネ化・省CO2化が図られるとアピールしました。

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子どもたちに人気の学習コーナーに各社が注力

会場を回ると、今年も元気な子どもたちが大勢参加。それを迎える企業側も子どもたちを意識した環境学習コーナーに力を入れていました。

大和ハウスグループ

家や、ビル、まちで使うエネルギーを、「減らす、つくる、ためる」といった工夫で、環境負荷ゼロを目指す取り組みを紹介。

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東レ

➀文房具などがふわふわと空中を浮く、②汚れた水が一瞬できれいな水に変化する、③ペットボトルがサッカーのユニフォームに早変わりする、などを素材メーカーらしく展示してアピール。

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パナソニック

家電の省エネを実現するたくさんの技術、原理を楽しく学べるいろんな実験を用意。クイズラリー、実際の商品やパネルの展示、体験コーナーで、未来の社会やくらしを体験。

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マツダ

環境に配慮した「アクアテック塗装」技術や「バイオエンジニアリングプラスチック」を展示。製造や塗装工程における環境負荷低減に貢献しながら、高い意匠性・品質を実現するこれらの技術を採用した「マツダCX-5」を展示しました。環境学習クイズショーを通じて、マツダの環境取り組みをわかりやすく紹介していました。

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三菱電機グループ

無理なく、快適なエコライフについて紹介。エネルギーをつくる、ためる、かしこく使うってどういうことっ? 人にも地球にも配慮したこれからのくらし方について、三菱電機と一緒に考えてみようというコーナー。

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リンナイ

「ごはんをつくる、おふろにはいる、お部屋をあたためる・・・」など、家のなかでのエネルギー(熱)の使われ方など、リンナイ製品を通して環境学習学できる展示に。分かりやすく機能を説明できるよう、白ベースにロゴカラーの赤を基調に、ブースをシンプルな配色レイアウトとしている。

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レンゴー

『段ボールびっくり箱』巨大段ボールのなかで環境配慮型素材段ボールを紹介。話題の「チームラボ」とのコラボレーションが実現!日本だけでなく海外でも人気な体験型知育空間「学ぶ! 未来の遊園地」から、「お絵かきスマートタウン」が登場。

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イオン

毎日のお買物で「持続可能な社会を実現する」ため、自然資源の調達や資源循環の取り組みなどを紹介。

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エコプロ2017


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