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夏休みの自由研究はこれでバッチリ!海の自由研究フェス2018が開催

夏休みに入ったばかりの7月21日・22日の両日、東京・渋谷のPlug and Play Shibuyaで「海の自由研究フェス2018」が開催。このイベントは、夏休みの自由研究のテーマを「海の環境問題」にしてもらおうと、NPO法人greenbird(グリーンバード)と日本財団などが開いたもので、2日間で600名近い親子連れが参加しました。[2018年7月30日公開]

ワークショップの1つ「砂浜を調査しよう!」から

ワークショップの1つ「砂浜を調査しよう!」から

海が抱える課題を“自分事”として考える

海の自由研究2018-2

海が直面している「漂着ごみ」の深刻な実態をご存じですか。私たちが毎日の暮らしの中で使っているペットボトルやレジ袋などのプラスチックごみだけで1世帯当たり1日数百グラムのごみが出ています。

そうしたごみの多くは、正しく回収されて再利用されたりもしていますが、一部はポイ捨てなどによって河川から海に流れ込んでいます。

みなさんが日常の暮らしの中で使用したプラスチック製品や衣類などの化学繊維が劣化し、細かく砕けた破片となったものをマイクロプラスチック※と呼んでいます。

  海洋ごみの削減に取り組む環境NGO JEANの展示パネルから


海洋ごみの削減に取り組む環境NGO JEANの展示パネルから

海中に漂ったり、海底に堆積したマイクロプラスチックは、クジラや魚介類など海洋生物に摂取されてさまざまな被害をもたらすだけでなく、やがては魚介類などの人間への摂取によって、私たち人間にも健康被害をもたらす可能性が指摘されています。それが食物連鎖です。

プラスチックごみが、細かくなってマイクロプラスチックになってしまう前に、海に流れ出してしまう前に、海の底に沈んでしまう前に、私たちの手の届くところにあるうちに拾って回収することがますます大切になっています。

マイクロプラスチックとなる海洋ごみとその影響(環境NGO JEANの展示パネルから)

マイクロプラスチックとなる海洋ごみとその影響
(環境NGO JEANの展示パネルから)


海の自由研究2018-5

〔言葉の解説〕
※マイクロプラスチック:
1 mm未満のプラスチック粒子を指す。海洋ごみとなったプラスチックが波や紫外線 (UVB) などの力で細かく粉砕され、海流に乗って世界に拡散し、それを摂取した生物をとおして人間にも影響がまわりまわってくるとされています。化学物質の臓器への浸出や濃縮です。地球全体の生態系を破壊するおそれがあります。


“海のめぐみ”を知り、美しい海に寄り添おう

「海の自由研究フェス2018」は、次世代へ海を引き継ぐため、海を介して、人と人とがつながる日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として開催されました。

子供たちに海に関心を持ってもらうとともに、今年の夏休みの自由研究テーマを「海の環境問題」としてもらうべく、楽しみながら学んでもらえる工夫が満載されていました。会場には、大勢の親子連れが参加し、ワークショップや謎解きゲームに興じていました。


ワークショップ-1

貝や石でフォトフレームをつくろう!

海の貝殻や石を使って、世界にたった1つのフォトフレームをつくろう!というワークショップ。用意された海の貝殻や石などをフレームに貼って、ユニークな写真フレームをつくりました。この夏体験する家族旅行の写真などを飾ると思い出深いかも…。

海の自由研究2018-6海の自由研究2018-7


ワークショップ-2

お絵かきでオリジナルバッグをつくろう!

お絵描きして、「思い出はゴミと共に持ち帰ろう」という思いから生まれたワークショップ。トートバッグは買い物袋のほか、ゴミ箱にも活用できます。

海の自由研究2018-8海の自由研究2018-9


ワークショップ-3

サンゴ骨格染めでオリジナルハンカチをつくろう!

日本には400種類ものサンゴが生息しています。サンゴの骨格の模様をハンカチに写し取って、世界に1枚しかない自分だけのステキなハンカチをつくろう!というワークショップ。サンゴの上にハンカチを置き、クレヨンで色を塗り、それにアイロン掛けすると色が定着します。

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ワークショップ-4

砂浜を調査しよう!

海辺の砂浜に埋まっているものを調べ、それがどこからやってきたものかを推理するワークショップ。砂浜で見つけたものを、「生き物が残したもの」「人が残したもの」「草や木が残したもの」の3つに分類し、1つひとつの成り立ちを調べながら、有害なごみの正体にせまろうという企画です。

海の自由研究2018-12

●謎解きゲーム

~謎を解いて、海をきれいにせよ!~

子供たちに大人気の体験型コンテンツ「謎解きゲーム」です。謎解きの舞台は「汚れた海」。 海に関するさまざまなキーワードを手掛かりに、 みんなで協力しながら謎を解き、きれいな海を取り戻します。 親子連れで楽しみながら、海をきれいにする手掛かりを学ぶというものでした。

海の自由研究2018-13

なお、今回のイベントの主催団体の1つであるNPO法人greenbird(グリーンバード)では、海が直面している深刻な「漂着ごみ」問題を解決するため、海・川・街なかなど全国どこでもお好きなところでクリーンアップ会場を運営する方(キャプテン)のキャンペーン参加申し込みをお待ちしているとのことでした。

海の自由研究2018-14
主催:NPO法人グリーンバード/公益財団法人日本財団
後援:東京都環境局/渋谷区教育委員会
協力:東急不動産/こどもエコクラブ
海の自由研究2018-15


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