CSRフラッシュ

中高生たちが募金・寄付について学び5つのNPOを応援するCharity Movie Projectが始まる

「コロナに負けるな!」を合言葉に、中高生たちによる Charity Movie Project がスタートしました。公益社団法人日本フィランソロピー協会の呼びかけによるこのプロジェクトには、これまでに中高生71名が参加を決めています。コロナ禍でさまざまな困難を抱える子どもたち、障がい者、ホームレスなどを支援する5つのNPOの奮闘ぶりを映像にまとめ、募金・寄付を実践して応援します。[2020年8月16日公開]

「すべてのこどもにこども時間を」を合言葉に、臨床道化師を小児病棟に派遣して子どもたちを励ますNPO 法人 日本クリニクラウン協会の皆さん

「すべてのこどもにこども時間を」を合言葉に、臨床道化師を小児病棟に派遣して子どもたちを励ます
NPO 法人 日本クリニクラウン協会の皆さん

若者たちのまなざしでつくる動画が未来の力になる

コロナ禍でだれもが予想を上回る影響を受けています。なかでも日頃から困難を抱える病気の子どもたち、障がい者、ホームレスなどはいっそう辛い状況に陥っています。

「Charity Movie Project」は、そんな支援を必要とする彼らを支え、奮闘するNPOを応援するプロジェクトです。

中高生の皆さんが主役となり、5つのNPO団体の中から事前に選んだ1つのNPO活動をオンライン上で学びながら、その活動の大切さを伝える動画を作成し、SNSを通じて一般の人々に寄付を呼びかけ、そのお金をNPOに届けます。

動画作成を通じ、募金・寄付を実践することによって NPOを応援する「Charity Movie Project」は、まさに今だからこそできるアクションです。

Movie Project2

スキルなしでもできる動画の企画・制作に向けた決意

8月8日(土)には、このプロジェクトに参加を決めた71名が参加し、募金・寄付の大切さや動画制作のポイントを学ぶキックオフミーティングがWEB会議システムを使って行われました。

キックオフミーティングで発言する参加者たち

キックオフミーティングで発言する参加者たち

参加者の皆さんからは、「コロナウイルスの影響で何もできないということを嘆き、悔しがるのではなく、このような状況でも自分にできることをやっていけたら、そしてそれが誰かの助けになったら素敵だなと思い応募しました」「私は、動画編集やICT機器を使って学びを深めるということがとても好きで、昨年は私の学校の紹介動画を作って、発信しました」「NPOが支援している方々と交流し、現状把握をするとともに自分ができることを探し、NPOの方々の助けになるように寄付金を集めに協力したい」など、力強い抱負が寄せられました。

動画と寄付の対象となる5つの NPO団体

NPO法人アスイク (宮城県仙台市)

2011年に発生した東日本大震災の直後に、避難所で生活する子どもたちの学習支援を開始。その後、震災によって顕在化した子どもの貧困問題に取り組み、仙台市や宮城県などと協働しながら、ひとり親家庭などの学習・生活支援事業をはじめ、不登校や高校中退などによって居場所のない子どものフリースペース、子ども食堂、保育園、児童館なども運営している。

6月に実施したNPO 法人アスイクの「緊急食糧支援×見守りプロジェクト」による食品提供

6月に実施したNPO 法人アスイクの「緊急食糧支援×見守りプロジェクト」による食品提供

NPO法人移動支援 Rera(宮城県石巻市)

震災による移動困難者への支援を継続、発展させることにより、それに続く“社会的弱者”への取り組みへとつなぎ、誰もが必要な外出をあきらめずに暮らすことのできる社会を築くため、ご自身での移動が困難な住民の方を病院などへ送り届ける送迎事業などを展開。

移動困難者の支援を続けるNPO 法人移動支援 Reraの皆さん

移動困難者の支援を続けるNPO 法人移動支援 Reraの皆さん

NPO法人ポラリス(宮城県山元町)

震災の経験も糧に、地域との交流から共生社会の実現を目指す。「地域全体が、障害者がはたらき、楽しみ、学ぶフィールド」と考え、障害者支援事業では、精神・知的・発達障害のある人の仕事や表現活動を支援。また、心のケア事業や地域コミュニティ創造事業を展開。

NPO 法人ポラリスが続ける活動のひとつは子供たちの居場所の提供と学習支援

NPO 法人ポラリスが続ける活動のひとつは子供たちの居場所の提供と学習支援

認定NPO 法人多摩草むらの会(東京都多摩市)

心の病を持つ精神障がい者が安心して自立した生活ができるよう、畑作業や採れたて野菜の創作料理を出すレストランなどでの就労支援をはじめ自立生活支援、相談支援など、様々な形で支援事業を展開。また、引きこもりの方などの就労困難な方々の社会参加の場も築いている。

障がい者の就労支援、自立生活支援事業を行うNPO、多摩草むらの会の皆さん

障がい者の就労支援、自立生活支援事業を行うNPO、多摩草むらの会の皆さん

認定NPO法人日本クリニクラウン協会(大阪府大阪市)

「すべてのこどもにこども時間を」を合言葉に、赤い鼻がトレードマークのクリニクラウン (臨床道化師)を小児病棟に派遣し、入院しているこどもたちが本来の生きる力を取り戻し、笑顔になれる環境をつくるため活動。クリニクラウンならではの遊びやコミュニケーションを通じて成長や発達サポートしながら病棟スタッフとも協働し、こどもの療養環境の向上を目指している。

臨床道化師を小児病棟に派遣するための研修

臨床道化師を小児病棟に派遣するための研修

今後のスケジュール

1.全国から参加者募集(7月末終了)

コロナ禍での実施を鑑み、プロジェクトは、キックオフミーティングからNPOへのヒアリング、寄付の広報・贈呈、表彰式までオンラインで実施します。

2.NPOへのヒアリングと動画作成(8月中旬〜)

中高生が動画を作成するツールは、iPad、iPhoneを使いガイドに沿って1カットずつ撮影するだけで、誰ででも簡単に動画が作成できるアプリを使用。なお、中高生のサポーターとして東京経済大学経済学部・藤井ゼミ生および協賛企業(株式会社ジェーシービー/株式会社ブリヂストン)社員がボラティアとして参加します。

3.動画公開と寄付金集め(10月末〜12月末)

完成した動画は特設サイトで公開し、寄付金の応募を行います。動画を見て共感したら、ぜひとも寄付金をお願いします。大人たちを含む多世代協働の寄付プロジェクトを目指します。

4. 寄付贈呈、動画表彰式開催(2021年1月23日)

日本フィランソロピー協会を通じて NPO へ寄付贈呈と動画表彰式を開催します。

公益社団法人日本フィランソロピー協会について】
1963年設立、 1991年よりフィランソロピーの推進事業を開始。 2009年に公益社団法人としての認定を受ける。企業の CSR社会貢献担当者を対象としたセミナ-開催や、従業員などのボランティアや寄付のコーディネート、さらに、「誕生日寄付」事業を通じて、個人の寄付文化の醸成に注力。民間の果たす公益の主体となる企業や個人の社会参加意識を高め、公正で活力ある心豊かな社会の実現を目指す。会員企業は 126社 (2020年 4 月 1 日現在) 。

●お問い合わせ先 公益社団法人日本フィランソロピー協会
Charity Movie Project 担当:東樹(とうじゅ)康雅、青木高、高野江美
住所 〒100-0004 東京都千代田区大手町 2-2-1 新大手町ビル 244
TEL 03-5205-7580 FAX 03-5205-7585
Email: jpa-info@philanthropy.or.jp


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