企業とNGO/NPO

おにぎりで世界を変える

世界食料デーにあわせて「おにぎりアクション2022」開催

大好きなおにぎりを食べて、その写真を投稿するだけで、協賛企業・団体による寄付につながり、開発途上国の子どもたちに給食が届けられる「おにぎりアクション」。今年も特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalの呼びかけで10月16日(日)「世界食料デー」の前後1カ月で37企業・団体が協力して開催されます。(2022年10月16日公開)

お米の生産者にも感謝(写真提供:TABLE FOR TWO」)

「おにぎり」の写真投稿で世界の子どもたちに給食を

世界の人口を80億人とすると、10人に1人の8億人が飢餓で苦しみ、4人に1人の20億人が肥満で悩んでいるという話はご存じですか。

「飢餓をゼロに」は、SDGs(国連が提唱する持続可能な開発目標)がかかげるゴールの1つですが、2030年までの飢餓解決には遠い道のりが予想されます。

TABLE FOR TWO International(以下TFT)の呼びかけで2015年からスタートした「おにぎりアクション」は、日本を代表するソウルフードであるおにぎりを食べて、おにぎりにまつわる写真に、#OnigiriActionのハッシュタグを付けて SNS または特設サイトに投稿すると、協賛企業・団体が1投稿に対して給食 5 食(100 円) の寄付を行うというもの。TFT を通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食が届けられるという取り組みです。

参加者は無料で投稿でき、期間中であれば何度でも投稿をすることが可能です。

だれでも楽しく手軽に社会貢献に参加できる点が広く支持を集め、2021 年までの 7 年間の累計で約125万枚の写真が投稿され、約680万食の給食を開発途上国の子どもたちに届けています。

ケニアの子どもたちの楽しい給食(写真提供:TABLE FOR TWO」)

ちなみに昨年は 1 日平均 8,500 枚の投稿があり、推定米消費量は59t(※投稿写真に写り込んだおにぎりの個数より算出した推定値)となるなど、お米の消費促進にも貢献しています。

おにぎりアクションの仕組み図

今年のテーマは「OPEN UP」、多様な世代の「前に進む力」とともに

コロナ禍が長く続き、各地で気候変動による災害が広がり、さらにウクライナ侵攻による紛争が広がるなか、「おにぎりアクション」は世界中のどこにいても、だれでも気軽に参加できるソーシャルアクションであり、「想い」を「行動」へ移す場となっています。

8年目となった今年は、5 年連続でトップスポンサーを務める日産セレナをはじめ、セブン‐イレブン・ジャパン(初参加)、オイシックス・ラ・大地、日本水産、旭化成ホームプロダクツ、たまごクラブひよこクラブ(初参加)、井村屋グループ、ニコニコのり、ゼンショー従業員組合会 ZEAN(初参加)、福井県「いちほまれ」、宮城米マーケティング推進機構(初参加)などが参加。参加企業・団体数は、過去最大の37の企業・団体となりました。

なお、通常は写真1投稿に対して給食 5 食(100 円)ですが、日産セレナに加えセブン‐イレブン・ジャパンは、通常の倍の給食 10 食を届けるプラスアクションに参加しています。(※それぞれ上限に達し次第終了の予定)

「おにぎりアクション2022」参加者が一堂に

2022年の主な協賛企業と取り組み

◆日産セレナ

クルマと一緒に撮影したおにぎり写真に「#OnigiriAction #思い出をよくばろう」を付けて投稿すると、給食10 食を日産セレナが協賛します。実物のクルマに限らず、「ミニカー」や「クルマの塗り絵」などでも構いません。

10 食届くプラスアクションに加え、福井県、宮城県、その他協賛企業とも連携したオリジナル動画を公開予定です。セレナとおにぎりアクションの旅を通じて、家族との特別な体験を紹介。おにぎりアクションを盛り上げます。


◆セブン‐イレブン・ジャパン

セブン‐イレブンのおにぎりの写真に「#OnigiriAction #セブンのおにぎり」を付けて投稿すると、給食 10 食をセブン‐イレブンが協賛します。

おにぎりアクション初参加。10 食届くプラスアクションに加え、店頭でポスターを設置。身近な食を通じて、おにぎりアクションを盛り上げます。


◆オイシックス・ラ・大地

TFT への寄付つきのお米や、2 種類のおにぎりメニューが作れるミールキット「Kit Oisix」を販売します。また、社内広報チームを立ち上げて社内からの発信も促進、広くおにぎりアクションへの参加を呼びかけます。


◆日本水産

おにぎりを使った写真を募集する企画を実施します。専用サイトや SNS では、焼きおにぎりのキャラクター「やき おにお」が、この取り組みを動画でわかりやすく説明したり、フォトフレームになって登場し、アクションを盛り上げます。期間中、店頭でのおにぎりアクションロゴ入り「大きな大きな焼きおにぎり」販売に加え、グループ社員もバトンリレー投稿を行うなど、おにぎりアクションを盛り上げます。


◆旭化成ホームプロダクツ

「サランラップ®」や「サランラップ®に書けるペン」を使ったおにぎり写真を募集するキャンペーンを実施します。抽選で「山形県産ひとめぼれ」や商品の詰め合わせが当たります。SNS では、CM キャラクター「たぶん、クマ」や旭化成所属スポーツ選手などによる投稿でキャンペーンを盛り上げます。


◆福井県

米食推進を目的に、期間中、おにぎり写真を募集する企画を実施します。また、10/23(日)には、TFTと共催にて、お米について学びながらおにぎりアクションに参加できる親子向けハイブリッド型セミナー(一般参加)を実施します。


◆宮城米マーケティング推進機構

お米への関心を高める機会創出を目的に、期間中、みやぎライシーレディによる宮城米食べ比べの YouTubeライブ配信や、宮城米提供店舗で写真を募集する企画を実施します。さらに、宮城県のプロスポーツ団体とのコラボ動画で、おにぎりアクションを応援します。


NPO法人TABLE FOR TWO Internationalとは

2007年10月に設立。“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金のうち20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントすることができます。企業や官公庁、大学、病院など約700団体に参加いただき、東アフリカと東南アジアの5カ国(ケニア、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ、フィリピン)を中心に、学校給食の提供、そして菜園・生産性向上プログラムの支援を実施しています。これまでの累計支援給食数は9,000万食にのぼります。
(URL: http://jp.tablefor2.org/



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