CSRフラッシュ

ドールの『バナナエシカルバリューチェーンプログラム』が始動

バナナの流通から食品ロスとプラスチックゴミの削減をめざす

青果物の生産・加工・販売でおなじみの株式会社ドールが、生産地から消費者にわたる過程で生じるバナナの食品ロスとプラスチックゴミ削減をめざし、その第一弾としてバナナの「量り売り企画」とバナナの皮などを原料とした「コンポスト(堆肥)企画」に着手します。ドールでは、『バナナエシカルバリューチェーンプログラム』として、引き続き人や社会、地域、環境に優しい取り組みを強化する計画です。[2022年8月1日公開]


食べきれる量のバナナを自分で計量し、紙袋に入れて購入できる

バナナの「量り売り企画」を開始!

その昔、バナナは高級な果物でした。病人のお見舞いの定番とされ、庶民の口には縁遠いものの1つでした。ところが最近はバナナの価格もぐぐっと下がり、いつでもどこでも手に入りやすい身近な果物になっています。

手に入りやすくなったこともあるのでしょうか、いまではバナナはひと房ずつプラスチックの袋に入れて販売されることが多くなっています。ところが、一袋4~5本入りのバナナは、少人数世帯が増えている昨今の家庭では保存法を工夫しない限り、賞味期限内で消費できず、食品ロスにつながってしまうといった声も多く聞かれるようになっていました。

そこで登場したのが、ドールが提案する「量り売り企画」です。必要な量のバナナを買い手自身が量り売りで購入できるようにすることで、バナナを廃棄するという食品ロスを減らし、さらには袋をなくしてプラスチックゴミの削減が図れるのです。

量販店では実現が難しかった「量り売り」の環境をドールが整えることで、消費者と量販店のそれぞれに利用しやすい仕組みを実現しようとしています。

【量り売り秤の使用方法】
① 秤に裸のバナナを置く(2、3本)
② 秤の画面に重さと価格が表示されたら、プリントボタンを押す
③ プリントされたラベルを備え付けの専用紙袋に貼る
④ ラベルを貼った紙袋にバナナを入れレジへ。

【「量り売り企画」実施店舗】
・カスミ@BLANDE研究学園店:6月3日(金) より
・ヤオコー@和光丸山台店:6月7日(火) より
・イトーヨーカドー@アリオ北砂店:7月1日(金)より
・いなげや@blooming bloomyららぽーと立川立飛店:7月5日(火)より
・イオン@津田沼店:7月6日(水)よリ

専用の秤を設けたバナナ売り場

バナナの皮などを原料に家庭で堆肥をつくる

家庭ごみを再活用する「コンポスト企画」も同時スタート!

『バナナエシカルバリューチェーンプログラム』の取り組みとして、ドールではバナナの皮などを原料に家庭で肥料をつくる「コンポスト企画」もスタートします。

「コンポスト企画」はバナナの皮などの生ごみを微生物の働きを活用して分解・熟成させて堆肥を作るというユニークな企画です。

「コンポスト企画」への応募資格は、「量り売りバナナ」を含む税込みで1,000円以上を購入し、応募された方の中から、下の写真のようなLFCコンポストのセットが入ったバッグをお送りします。3か月ほどかければ、バナナの皮などの生ゴミを使った堆肥づくりができます。
※LFC:「ローカルフードサイクリング株式会社」の略称です。

堆肥ができたら、家庭菜園でご使用いただくか、指定の培土製造会社に送っていただくと果物や野菜をプレゼントいたします。

家庭の生ごみを減らし、美味しい果物・野菜を育てる堆肥が作れるコンポストバッグ(左)とその仕組み図。

【募集要項】
・参加募集期間 :2022年6月3日(金) ~7月31日(日)
・参加応募方法:「ドールバナナ量り売り」を含む税込1,000円以上のレシートでWEBから応募。
 アンケートの回答内容も考慮して、選考いたします。
・応募URL :https://www.dole.co.jp/special/foodloss/
・参加当選者数 :1店舗20名
・対象店舗 :カスミBLANDE研究学園店、イトーヨーカドーアリオ北砂店、いなげやblooming bloomy、ららぽーと立川立飛店、イオン津田沼店

【コンポストの流れ】
① 当選者に「LFCコンポストセット」を送付(8月)
②コンポストのセミナー(オンライン)に参加いただき、取り組みスタート(8月)
③家庭で出る生ごみにてコンポストを、約3か月間実施(8~10月)
 取り組み中、希望者にはLFC社によるLINEサポート・オンライン報告会を予定
④コンポストが完成。できたコンポストは【1】ご自宅で活用
 または【2】宅急便で培土製造会社へ送るを選択(10月)
⑤(【2】の場合) 培土製造会社にてコンポストの成分をさらに整え、農作物の土壌として活用。
 参加者に「コンポストを土壌につくった作物」をお届け(予定)


ドールは食品ロス・食品廃棄物ゼロをめざし、
地球ファーストの姿勢を推進します

今日の世界を未来の世代のためにより良いものに変えるべく、ドールは「The Dole Promise」を表明しています。それに則した活動として「バナナエシカルバリューチェーンプログラム」を発足しました。

1968年のフィリピン産バナナの輸入開始以来、バナナの輸入・販売はドールの主力事業となっています。半世紀に渡り築き上げた栽培技術に加え、管理体制を整え、より高品質なバナナを安定供給するため、日々の努力を積み重ねています。

現在主流となっている袋入りバナナは、約30年前にドールが開発した規格ですが、プラスチック包装の廃止をめざすため、「量り売り企画」を地球ファーストの姿勢を示す取り組みとして推進します。

また、コンポスト企画は、家庭から出るバナナなどの生ごみをコンポスト(堆肥)づくりに利用することで、地球資源循環をめざすプロジェクトです。バナナの皮を堆肥にして、家庭菜園などの農作物を育てることで、食べ物の大切さを知るきっかけになることを期待しています。

本プログラムは、環境省「令和4年度 地方公共団体及び事業者等による食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等」に採択されており、乳児からシニア層まで幅広い世代に親しまれるバナナのフルーツロス削減と再利用活用に貢献するものです。(株式会社ドール 広報 大滝尋美さんのコメントから)

広報の大滝尋美さん

「The Dole Promise 明るい世界のために、ドールが守る約束」
ドールは、日本の「三方よし」の考え方に影響を受けた「The Dole Promise明るい世界の実現ために、ドールが守る約束」を策定し、これに基づいた企業活動を行っています。

① 10億人の人々に栄養へのアクセスを
② 精製糖ゼロ
③ フルーツ廃棄物ゼロ
④ 化石資源由来のプラスチック包装の廃止
⑤ 事業活動による温室効果ガスの排出実質ゼロ
⑥ すべてのステークホルダーにとっての共有価値

URL:https://www.dole.co.jp/


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