CSRフラッシュ

海と陸の“ゴミ拾い”コミュニティが連携し、“ポイ捨てゴミ”ゼロをめざす 

「コミュニティマッチングプログラム on Facebook」の成果発表会から

Facebook Japanが本年4月に発表した「コミュニティマッチングプログラム on Facebook」。その後、海と陸で“ゴミ拾い”を行う2つのコミュニティがつながり、地域を越えたクリーン活動が行われています。この連携から楽しく“ゴミ拾い”をするきっかけづくりのためのARフィルター『ポイトリ』も実現しました。(2022年7月18日公開)

成果発表会に参加した3人(左から「宮古の海をキレイにし隊」の井上美香さん、
Facebook Japan広報の嶋田容子さん、「世界ゴミ拾い習慣化軍団〜
世界一清潔な日本の文化を広げよう〜」の皆倉慶彰さん)

コミュニティづくりを応援し、コミュニティ同士の連携を支援したい

「コミュニティマッチングプログラムon Facebook」は、「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」というMeta社が掲げるミッションに沿って、今年4月21日にFacebook Japanが発表しました。

同じ目的を共有するコミュニティ同士が地域を越えてつながることで、活動の輪が大きく広がるとともに、社会にインパクトをもたらすことが期待されます。

Facebook上で活動しているコミュニティのマッチングは、Facebook Japanが行います。コミュニティ交流のためのMessengerルームミーティングの設定、相互関係の構築から活動範囲の拡大までをサポートします。

コミュニティ同士は、Facebookを通じて相互に情報交換を行い、交流を深めます。コミュニティが出会うことで、これまで気づかなかったコミュニティの長所短所を発見し合うことができ、その気づきのなかから活動の幅を広げることもできます。

他のコミュニティとマッチングすることで、単独では達成できなかった新たな成果が生まれます。

コミュニティマッチングプログラム on Facebook」プログラムの流れ

【第一弾】海と陸、2つの“ゴミ拾い”コミュニティの連携が実現しました

この発表会は、地球環境の大切さをみんなで考え推進する7月7日の「クールアース・デー」に都内で行われました。Facebook Japan広報の嶋田容子さんが司会進行役を務め、「コミュニティマッチングプログラム on Facebook」を通じて出会った2つのコミュニティの代表がそれぞれの活動を紹介しました。


世界ゴミ拾い習慣化軍団~世界一清潔な日本の文化を広げよう~

キャプテン 皆倉 慶彰さん

都内在住の皆倉さんの呼び掛けで2年前に誕生。現在のメンバー数は約900名です。各自の近所で週に1〜2回、20分程度それぞれができる範囲でゴミ拾いを行っています。

「日本人はよいことをやっても表立ってそれを言わないことを美徳としてきました。でも、これからはよいことは率先して行い、一人でも多くの人たちに参加してもらわなければなりません」と“ゴミ拾い”を始めるきっかけを皆倉さんが語ります。

皆倉さんたちのグループでは、ゴミ拾いを“フク拾い”と呼び、「フク拾いを10,000,000人の方たちに習慣化することができれば、地球はとてもきれいになる」というメッセージを掲げています。

“フク拾い”の投稿者には、国内だけでなく海外の個人・団体もいるそうです。


宮古の海をキレイにし隊 

隊長 井上美香さん

井上さんは、福岡県から沖縄県宮古島市に移住して10年になります。

観光地として脚光を浴びる宮古島は、周囲100キロほどの島ですが、海外からの漂着ゴミも多く、美しいビーチは清掃してもすぐにゴミで一杯になってしまいます。

「宮古の海をキレイにし隊」は、毎月末の火曜日の早朝に海が好きな有志たちとともに、ビーチの清掃を行って5年になります。メンバーは総勢1,230人ですが、通常で40名、多いときは80名くらいが清掃に参加し、多いときは1トンくらいのゴミが集まります。

参加者は物干しざおを利用した背負子のカゴのようなものを手製でつくるなど、ゴミ集めの道具にも工夫をしています。

宮古島は海外からのインバウンド客やクルーズ船の寄港もあり、島内からもゴミがでる機会が増えています。美しい海を守るためにも定期的な清掃活動は欠かせません。

島に住まわせてもらっている感謝とともに、いつか世界中の漂着物がなくなる日を目指して活動しています。


2つの“ゴミ拾い”コミュニティとFacebook Japanの協力で
ARフィルター『ポイトリ』が完成

Facebookグループでゴミ拾いの活動を広げる2つのコミュニティでは、海と陸という異なる環境でのゴミ拾い活動を行う一方で、どちらもFacebook上で全国の人々とつながり、ゴミ拾いの成果や情報を発信してきました。

マッチング後の活動として、Messengerルームでのミーティングや情報交換を重ねるなかで、「ポイ捨てゴミに関心を持ってもらい、まずは初めてゴミを拾ってみるというアクションのきっかけをつくりたい」「楽しみながらゴミ拾いをしてほしい」といった想いがつのり、ARフィルター『ポイトリ』の制作がスタートしました。

誰とでもつながることができ、簡単に情報を発信できるSNSだからこそ、ゴミ拾い活動を発信し、ゴミを拾う人を増やす好循環を生むツールとしてFacebookやInstagramをはじめとしたSNSの活用を期待する声が寄せられています。

『ポイトリ』では、採集したゴミをゴミモンスターと名付け、Facebookグループ「『ポイトリ』で作るゴミモンスター図鑑」のアルバムに集めて図鑑として一覧化します。

「世界ゴミ拾い習慣化軍団〜世界一清潔な日本の文化を広げよう〜」の皆倉さんは、「図鑑にすることで、子どもたちにも興味を持ってもらえると思うので、夏休みの自由研究などで親御さんと一緒に楽しみながら、ポイ捨てゴミに関心を持っていただけるとうれしいです」と語りました。

「宮古の海をキレイにし隊」の井上さんは、「図鑑にたくさんのゴミが登録されたら、ユニークなゴミモンスターを決定する『ポイトリグランプリ』のようなイベントを開催できたらと考えています。宮古島はエコアイランドなので、島ぐるみでゴミ問題に関心を持つ人を増やしていけたらいいな」と抱負を語りました。


ARフィルター『ポイトリ』とは

『ポイトリ』は、ポイ捨てゴミを“モンスター”に見立てて名前や発見場所、エピソードなどと一緒に投稿することができるARフィルターです。撮影後は、#ポイトリを付けて投稿することで、「『ポイトリ』で作るゴミモンスター図鑑」のFacebookグループアルバムに順次格納され、図鑑のデータをつくることができます。

普段見て見ぬ振りをしてしまうポイ捨てゴミに注目する機会を提供することで楽しくクリーン活動に参画し、SDGsのゴール11「住み続けられるまちづくり」やゴール14「海の豊かさを守ろう」に結びついていきます。『ポイトリ』は、FacebookやInstagramのストーリーズ機能で使用できます。手順は以下のとおりです。


『ポイトリ』は以下よりご利用いただけます

陸ゴミモンスターver.
Facebook:
https://www.facebook.com/fbcameraeffects/tryit/1490302158070197/
Instagram:
https://www.instagram.com/ar/1490302158070197/

海ゴミモンスターver.
Facebook:
https://www.facebook.com/fbcameraeffects/tryit/317650680445619/
Instagram:
https://www.instagram.com/ar/317650680445619/

『ポイトリ』で作るゴミモンスター図鑑 Facebookグループはこちら
https://www.facebook.com/groups/poitorizukan


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