CSRマガジン 年始特集

2012年新たな出会いと希望に向かって

2012年、新しい年を迎えました。東日本大震災を経験し、日本の転機となった2011年から2012年に向かって、様々な方からのメッセージをお届けします。(アイウエオ順)

  1. 石巻市立蛇田小学校 教諭 木村 明子 氏
  2. [コラム] 地域を結ぶ「復興大漁旗」
  3. 元国連UNHCR協会事務局長 高嶋由美子氏
  4. 株式会社ドウゾ 代表取締役CEO 棚田 信子 氏
  5. 非営利型一般社団法人 チームともだち 代表理事 登内芳也氏
  6. 株式会社久慈ソーイング 代表取締役 中田利雄 社長
  7. [コラム] 街中、ダルマだらけ大作戦
  8. NPO法人ポラリスプロジェクトジャパン 代表 藤原志帆子氏
  9. ソーラーエネルギージャパン 代表 宮本 ルミ子 氏
  10. CSRマガジンスタッフ(宮城県仙台在住) 藤森有紀
  11. 拓殖大学国際学部 長坂 寿久 教授


教員暦20年。自分に出来る復興支援として被災地の「今」を伝え続ける。
石巻市立蛇田小学校 教諭 木村 明子 氏
「2012年も,被災地で自分にできることを」

2011年は、震災で住まいをなくし、私生活が激変しましたが、仕事があり、児童がいることで、自分を保って歩んでくることができました。
全国のたくさんの方々との出会いが私の心の支えとなり、被災地からの情報発信という役割も何度か務めさせていただきました。震災で失った物はたくさんありますが、心は以前よりも豊かになれたと感じます。
本当に大切なものは何か、教師の仕事とは何か、改めて考えさせられた年でした。

被災地の復興はまだまだこれから・・・
2012年も、被災地で自分にできることをして生きていきます。

まずは、この震災の年度を共に乗り切ってきた6年生児童を3月に無事に卒業させることが当面の目標です。震災の影響で、我慢させることが多い年度になってしまった分、できるだけのことをしてあげたいと思い、指導に当たって来ました。心に残る卒業式ができるよう頑張ります。

全国の皆様には、被災地へのご支援に御礼申し上げます。
2012年が皆様にとって良い一年になりますように…。

元旦の空にたなびく、地域を結ぶ「復興大漁旗」
 
2012年元旦、宮城県石巻市の漁村、大指(おおざし)の空を37旗の大漁旗がはためきました。十三浜と呼ばれる日本有数の漁場に位置する大指は、東日本大震災にともなう津波で船は8割、養殖資材・養殖作業場はほぼ全壊の状態でした。37世帯が暮らす小さな漁村の中で船が残った人と失った人との被害の格差も生じるなか、「大指では毎年お正月に前途を祈念し、港に係留した船に大漁旗を飾る風習がある。2012年新年、地域が一丸となり、全世帯が揃って復興の決意を新たにしたい」という地元漁師の皆さんの想いを受けて、(社)チームともだちメンバーの赤坂剛史・友紀夫妻によって「復興大漁旗」プロジェクトが発案されました。大漁旗は進水式のために親類縁者から贈られるものですが、今回はインターネットで一般の方に広く支援を求めたところ、37世帯分を遥かに超えた80組以上の申し込みがありました。2011年大晦日から若手漁師の皆さんが被災した建物から大指港に綱を張り、37旗が掲揚されました。さらに当プロジェクトは2012年3月11日に向けて、13の漁師村があるといわれる「十三浜地区」全体に大漁旗をはためかせ、地域と地域を結ぶべく継続中です。◆地域を結ぶ「復興大漁旗」プロジェクト、申し込みサイトはコチラ↓
http://bit.ly/ttkFWg

◆問い合わせ先(担当者):赤坂友紀
tairyoubataproject@gmail.com

大指若手漁師の皆さんと、赤坂夫妻(前列)

贈呈者の応援メッセージが寄せ書きされた日本国旗

 
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