CSRフラッシュ

小学5年生がオンライン特別授業でSDGSと豊かな海を守る取り組みについて学ぶ

知育菓子®を用いた聖ドミニコ学園の夏季授業から

聖ドミニコ学園小学校(東京都世田谷区岡本1丁目)の5年生約80名が、同学園の理科教諭である松本芳將(まつもと・よしまさ)先生の指導のもと、SDGsとプラスチックゴミによる海洋汚染をテーマにオンライン授業を開催しました。クラシエフーズ㈱が開発した知育菓子®「つかめる!ふしぎ玉」を用いて、プラスチックに代わる新しい素材についても学びを深めるユニークな授業となりました。(2021年9月6日公開)

聖ドミニコ学園の松本先生と授業に参加した児童たち

地球の課題をまとめたSDGs!「海の豊かさを守ろう」は大切の目標の1つ

松本先生: きょうはSDGs(エスディージーズ)がテーマです。SDGsは世界が抱えるさまざまな問題を整理し、解決の目標を示したものですが、「持続可能な開発目標」と呼ばれています。

2015年に国連総会で採択され、国連に加盟する国々が2030年までに達成する目標を定めました。

SDGsの17の目標

松本先生:上の図は見たことがありますね。SDGsが掲げる17の目標を示しています。この図の14番目に「海の豊かさを守ろう」があります。JICA(独立行政法人国際協力機構)が作成した約2分間の動画を見ましょう。

有人潜水調査船「しんかい6500」が見たものJICAの映像から 

深度6,500mまで潜ることができる潜水調査船「しんかい6500」が海底を調査しました。海底で撮影したのは次の4つのどれだったでしょう。⓵クジラの遺骸、⓶ビール瓶、⓷レジ袋、⓸マネキン。

4つのすべてが正解です。中でも一番多かったのがプラスチックのレジ袋。自然分解されないレジ袋のようなプラスチックのゴミは、海の生物に悪影響を与えます。

みなさんはプラスチックゴミを食べたことがありますか。実は誰もが食べている可能性があるのです。川から海に流れたプラスチックゴミは、砕けてマイクロプラスチックという小さなゴミの粒になります。それを魚が食べて、その魚を私たちも食べているので、みんなが食べている可能性があります。

世界の海はつながっています。海は私たちの命を育む母なる海ですが、この海の豊かさを守るため私たちに何ができるかきょうは考えてみましょう。

授業に参加した5年生の児童たち

このまま放置すると海では魚よりもゴミの方が多くなる

松本先生:動画を見ると海がとても汚れていることが分かりましたね。海に行くと、砂浜などに海洋プラスチックゴミがあちこちで見られます。レジ袋やペットボトルだけでなく、漁師さんの漁具、ポリタンク、洗剤容器などもたくさん見ます。

実はこのまま放置すると、2050年の海は「魚よりもゴミの方が多くなる」とさえ言われています。みなさんが大人になった30年後に海がゴミだらけだったら嫌でしょう。

世界の約100カ国で活動する環境保全団体WWF(世界自然保護基金)の調査では、すでに私たちは1週間にクレジットカード1枚分ほどのマイクロプラスチックを食べているとされています。しかし、その健康への影響はまだ分かっていません。

プラスチックゴミを減らすためにロンドンの学生3人が海藻を材料とした食べられる容器を開発しました。名前はOoHo(オ-ホ)と呼びます。オ-ホはペットボトルなどの容器に代わる材料になることが期待されています。4万人が参加したロンドンマラソンで水分補給のための容器として使われました。

地球を守る最新の技術をお菓子で体験しよう!

松本先生:次は、オーホと同じような素材を使ったお菓子を各自でつくる実験です。手元に知育菓子®「つかめる!ふしぎ玉」が届いているね。各リーダの指導で順番に作業を進めてみましょう(児童3〜6名ずつのグループで実施)

児童の手元に届いているパッケージを開けると、⓵「ふしぎジュースのもと」「ソーダ玉のもと」「ぶどう玉のもと」3つが登場。⓶それをトレーの水でよくかき混ぜると、青色とピンク色と黄色の3種類の液体ができる。⓷青色とピンク色の液体をスプーンですくって黄色の液体の中に入れると、5分ほどで青色とピンク色の「ふしぎ玉」のお菓子ができる。「ふしぎ玉」だけでなく、黄色の「ふしぎジュース」もおいしく飲める。

プラスチックゴミはどうすれば減らすことができるか

松本先生:お菓子づくりは楽しかったかな。もう一度、SDGsの話しに戻ります。今の便利な生活を続けていたら、SDGsの目標の達成は難しいはずです。海の豊かさを守るために私たちはどんなことができるでしょうか。

プラスチック製品をなるべく使わないこともその1つです。すでに欧州連合(EU)やカナダでは、使い捨てストローやレジ袋、プラスチック製の食器の使用を禁止しています。日本でも2020年の7月からスーパーなどのレジ袋が有料化されました。ほかにも⓵プラスチックの容器をリサイクルする、⓶積極的にゴミ拾いする、などの活動が必要です。私たちも木曜日の放課後にゴミ拾いの奉仕活動をしていますね。

「つかめる!ふしぎ玉」も新しい素材ですが、他にも自然界で分解するプラスチックが生まれています。100%植物由来のプラスチックは海中で分解されます。すでにセブンカフェのストローとして使われています。また、日本では石灰石からビニールや紙をつくる会社も出ています。

これまでなかった新しい商品にチャレンジすることは大切ですね。世の中にある便利なものの多くは、「こんなものがあったらいいなあ」という人々の夢から誕生しています。

ここからはグループごとにもう一度「海の豊かさを守るために自分ができること」というテーマで討論してもらい、その後グループのリーダに発表してもらいます。(10分経過)時間がなくなってきましたので、きょうは4つのグループに発表しもらいます。

4人のグループリーダーが発表した、私たちにできること

Aグループ ⓵ペットボトルは海に捨てない。⓶エコバックを持ち歩く

Bグループ ⓵再利用できる紙や木の素材のものを選ぶ。⓶ポイ捨てしない。⓷ゴミが落ちていたら勇気を出して拾う。⓸時間があったらゴミ拾いなどのボランティアに参加する。⓹使い捨てのものではなく、再利用できるものを選ぶ。

Cグループ ⓵店にエコバックを持っていく。⓶水筒を使う。⓷海にゴミは捨てない。⓸リサイクルする。⓹紙ストローを使う。⓺お菓子の袋は紙にする。

Dグループ ⓵エコバックを使ってビニールを減らす。⓶ポイ捨てをなくす。⓷海にゴミは捨てないで拾う。⓸食品トレーをリサイクルする。⓹プラスチックはなるべく使わない。⓺環境にやさしい洗剤を使う。⓻ゴミのリサイクルをする。⓻自然に戻るものを使う。

松本先生:よくまとめてくれました。時間がなくなって発表できなかったグループには、夏休み明けの授業で発表してもらいますね。

本特別授業とクラシエフーズ㈱の連携について

本授業は、5月に開催した教員向けワークショップを経て松本先生の提案で実現しました。コロナ禍で外出が難しいため、約80名にのぼる5年生の児童は、Zoomで授業に参加しました。

松本先生は授業の後、「いま学校で食品を取り扱うのはかなりハードルが高くなっています。オンラインだからこそできた内容です。児童たちにとって授業でお菓子をつくるのは特別です。食品を使うのは準備などがとても大変ですが、クラシエフーズ㈱の知育菓子®は一人分ずつで手配でき、やり易くなりました」と述べました。

ぶどう味&ソーダ味

この日、クラシエフーズ㈱から授業に参加した菊池光倫さんは「SDGsという難しいテーマでしたが、私どもが開発した知育菓子®をうまく使っていただき、楽しい有意義な授業になり、大変うれしく思います」と語りました。

参加した児童からは、「家でお菓子がつくれて、オンライン授業も楽しかった」「お菓子だと楽しく勉強できるからまたやりたい」との声が寄せられています。

<お問い合わせ先>知育菓子®PR事務局
(オズマピーアール内 担当:紫藤・大塚・竹内)
メール:chiiku_pr@ozma.co.jp


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